「スロットで負けて借金してしまった。」
僕は何度も経験があります。
そして僕が思う、完全なギャンブル依存症の明確な条件の一つに、
【借金をしてまで打ってしまうかどうか】
これが挙げられると思っています。
今月はもうお金が無くなったから打たない。
そういう自制ができていればまだ大丈夫とは決して言いませんが、少なくとも一番危険な状況にまでは陥らずに済む可能性は高いです。
問題は生活費をつぎ込んでもまだ止まることができず、ついには借金をしてまで打ってしまうケースです。
もはや歯止めが利かない状態。
自分でブレーキがかけられない状態。
ここまでくると、それはもう紛れもないギャンブル依存症であり、すでにその段階にある人は一刻も早くギャンブルをやめて、生活を立て直していくことを最優先に考えないといけません。
僕も何度も同じ過ちをしてきました。
今思えばただただ、「なんであんなことを繰り返していたのか」と思うばかりですが、まさに依存状態の渦中にあるときには、冷静な判断ができなくなってしまうんですよね。
今回はそんな僕の経験から、今現在借金をしてまでスロットやパチンコを打ってしまっているというあなたにもぜひ考えてほしいことを書いていますので、一度冷静になって読んでみてくださいね。
借金をする時点でもう結果は出ている
まずはこちらから。
本当に過去の自分に言ってやりたいことなんですが、借金をする、あるいは借金をしようとしている時点で、もう確実に勝てないという結果は出ているんですよね。
しかし思い返してみれば、当時の僕の頭の中では、以下のようなことを考えていました。
・絶対取り返す!
・何としてでもプラスにする!
・借金しても絶対勝って返す!
・数万円の借金なら大丈夫!
・最悪は次の給料で返せる!
なんでしょうね、今こうして書いてみると本当に正気ではないと思えます。
全部アウトですね。
このような考えのすべてが、まさにギャンブルに完全に依存している心理状態であり、一番危険な状態であり、そしてパチンコ屋にとって一番カモな人間です。
「なんの金か知らんしどうでもいいけど、とにかく全部持ってきてとっとと入れてけよ。」
パチンコ屋にそう思われているということにも気づかずに。
必死に生活費を削って、欲しいものを我慢して。
そんな苦しい状況を何とかしたくて、借金に手を出す。
ここで絶対に気付かなければいけないことは、「もう絶対に勝てないこと」、「もう勝負はついていること」、そして「諦めること」です。
僕がどんなに考えて、どんなに熱くなって、どんなに勉強したところで、スロットやパチンコというコンピューターには勝てないことになっていたんですよね。
そして借金に手を出す時点で結果は出ていた、あとはやればやるほど延々と負債額を増やすだけ。
つまりは、すでに勝負は僕の負けということで決まっていたわけです。
そこに気がつくのに随分と年月が経ってしまったものです。
が、一つだけ言えるのは、「気がついてよかった」ということです。
今、ここで、気がつけて良かった。
だからこそあなたにも気がついてほしいんです。
借金しても、勝てません。
勝てるならば、そもそも借金する必要はないですからね。
そしてそのことに気がついたならば、【諦めること】が最重要です。
スロットやパチンコで勝つことはもう諦めましょう。
負けたお金を取り返すことももう諦めましょう。
僕は完全にこれらを諦めてから、楽になりました。
もうスロットやパチンコを打つことに必死にならなくてもいいんだ。
勝つことに必死になることもない、もうお金を取り返さなくてもいいんだ。
負けたお金は勉強代としてくれてやりましょう。
負けたお金は手切れ金としてくれてやりましょう。
諦めることができて、すっと、心が軽くなりました。
借金を繰り返してきた話
スロットやパチンコで作ってしまった借金を返済していくうえで、まずは一番最初に考えなければいけないことが、その借金の原因となっているギャンブルを断つということです。
そのため一番初めにスロットやパチンコから離れることを考えてほしくて、上記の文章を書きました。
ここから先は僕の借金の体験談を書いていきたいと思います。
最初はちょっとだけ
借金をするときの心理状態は上に書きましたが、誰しも最初は「少しだけ借りてすぐに返せばいい」と考えてしまうものなんですよね。
しかし、一度借りてしまうと、確実につくものがあります。
それが【借金ぐせ】です。
最初は1万円だけ、3万円だけ、そして次の給料でしっかり返す。
しかし3万円が5万円になり、10万円になる。
そうなると一月では返しきれず、次の月にも繰り越しが発生していきます。
そしてその間にギャンブルを断つことができればいいのですが、最悪なのはその借金をギャンブルで返そうとしてさらに打ち込むことですね。
まさしく僕がそうでした。
そうなれば、限度額いっぱいにまでなるには数か月もあれば十分です。
僕も50万円のクレジットカードと、30万円のクレジットカードのキャッシング枠はすぐに使い切っていました。
どうやって返済してきたのか
僕が主に借金に利用していたのは、クレジットカードのキャッシング枠です。
そのため、手持ちのカードをすべて使い切ると大体80万円、それに支払いが滞るものが出てきたりして、その分も含めるとおよそ100万円ほどの借金を繰り返してきました。
色んな人の話を見ていると、300万円や500万円の借金を作ってしまって自己破産、などというのもよく聞きますが、そこまでの借金は僕の場合は利用できませんでしたし、まして僕の経済状況ではその額は本当にアウトでしたでしょう。
借金が50万円から100万円というのは、なんとか働いていれば返していける額でした。
しかし借金がある生活というのは本当に精神的にも厳しいもので、仕事にも身が入らなかったり、心がすさんできたりするんですよね。
それが本当につらかったです。
ある時は仕事をやめて、返せる当てが無くなり、親に泣きつき。
ある時は嫁さんからプレゼントでもらったネックレスをはじめ、家中の金目の物を売って返済してきました。
他にも、なんとか続けてきた会社の財形貯蓄を解約してすべて返済に充てたり、保険の解約もして補填してきました。
それが三度、四度、五度・・・と。
一度目の完済の時にやめきれなかったのが、本当に後悔していることです。
何度も完済した時点でやめるタイミングはあったはずですが、それをことごとく逃してきました。
リボ払いの地獄も味わいました。
今思うのは、そのような経験をして、頭を打ち続けたからこそ、分かったこともある、ようやく依存症の地獄から抜け出せるところまで来れた、そのように考えることにしています。
どこかで自分が変わるしかない
借金をしては何とかして返済する、幾度となく同じ過ちを繰り返してきた僕ですが、自分がいよいよどん底だなと思えたとき、いろんな考えを改めることが少しずつですができてきました。
逆に言えば、自分の中で本当にどん底を感じたときにしか、人は変われないのかもしれませんね。
僕は結婚しても、子供ができても、会社を辞めて収入が無くなっても、スロットをやめることができませんでした。
必然と、どん底に行きつくことになりました。
もちろん人によっては、もっともっと最悪な状況というのはあるでしょうが、そこは問題ではなく、自分自身が感じるどん底がどこなのか、このままじゃダメだと本気で思えるタイミングがどこなのか。
そういうところにフォーカスする必要があります。
そして僕も少し前に条件が揃ったとでも言いましょうか、ようやくですが、ふと、「もうこんなことはやめよう」、そう心から思うことができて、今に至ります。
あとはここで完全にスロットから足を洗うために、いろんな禁スロの情報を探したり、禁スロに役立つことを模索しながら生きています。
おわりに
どん底は人によってそれぞれですが、借金の問題をこれからなんとか解決していかなければいけないという段階にあれば、そのタイミングで依存症の問題もしっかりと考えていきたいところですよね。
自力で返済するか、任意整理するか、自己破産するか。
選択肢はもう多くはありません。
しかし、ここで依存症問題と真剣に向き合い、今ある借金問題に前向きに取り組み、めどをつけることができたならば、その先には自分を変えて、明るく生きていくチャンスは残されています。
もう絶対にパチンコ屋には行かないこと。
まずはここから、自分を変えていきましょう!
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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