「楽しいと思える趣味がない・・・」
パチンコやスロットを始めとするギャンブルに依存している人が、よく言うセリフの一つですね。
もちろん僕も過去に言ってしまっていましたし、それゆえにこの言葉を発してしまう人の気持ちはよく分かります。
ただ、これは厳密に言えば、「楽しいと思える趣味がない」のではなく、「楽しいはずの趣味が楽しめなくなっているだけ」ということを知らなければいけません。
今、ギャンブルをしなくなった僕には、このことがよく分かっています。
本当は自分の中に楽しいと思える趣味はあるのに、とにかくそれが全然楽しめなくなっていたということ。
もちろんその原因は、パチンコやスロットを始めとするギャンブルでした。
そう、まさにこれがギャンブル依存症の末期症状だったのですよ。
そのことについて語りますね。
ということで今回は、パチンコスロット依存の末期症状はお金が増えない趣味をしなくなるということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
パチンコスロットの末期症状
末期症状とはなんとも物々しいですが、それほどにこれは重要な問題なんですね。
もちろん他にも、借金をしてしまうこと、嘘をついてしまうこと、何事にも無気力になってしまうこと、さらには犯罪に手を染めてしまうことなども、末期症状として含めておかなければいけないことですが、今回は一つの焦点に絞ります。
お金が増えない趣味が楽しめなくなること。
です。
まず、前提として、ほとんどの人が実は好きなことを持っています。
たとえば僕の場合でしたら、以下のようなものですね。
今考えてさっと出しただけでも、このくらいはあります。
そしてそのほとんどが、昔から好きだったことです。
たとえばあなたの場合。
小学生や中学生のころ、どんなことが好きでしたか?
あるいは高校生のころや20歳前後のころ、どんなことにハマっていましたか?
あなたが生きてきた中に、あなたの好みは隠れているはずです。
僕もなんだかんだ、「昔からこういうことは好きだったな」と思うことはあります。
大したものでなくともOKです。
僕の場合はまださらに、マンガを読むこと、お菓子を食べること、自然を見ること、寝ることなどが今浮かんできましたよ。
ただですね、パチンコやスロットにハマってしまうと、これらのうち1つも楽しめなくなってしまう。
あれだけ楽しめていた趣味や、穏やかで幸せな時間が、くすんで見え、まるで楽しめなくなってしまう。
それは、なぜか。
まず主な原因は、ドーパミンなどの脳内伝達物質の異常分泌によるものですね。
ギャンブル用語で、「脳汁が~」とか言うじゃないですか。
これが本当に笑いごとではなく、その脳汁とはすなわちドーパミン(ドパミンとも)がドバドバ出ちゃっているという意味。
本来であれば、他のホルモン等と併せて、「楽しさ」や「おもしろさ」、「達成感」や「心地良さ」などを感じたときに分泌されるような分泌物たちが、ギャンブルのクソドギツイ刺激によって、強制的かつ異常量かつ異常頻度で分泌される。
これによって、脳が壊れていってしまうんですね。
厳密には、脳の報酬系といわれるような神経系統に、通常ギャンブルをしないような人にはない、異常な神経回路が作られるというような感じ。
そうなると、ギャンブルをやらない人に比べ、異常なまでにギャンブルに過敏に反応してしまう人になります。
これもギャンブル用語で、「脳を焼かれている」とか言うじゃないですか。まさにその状態。
そして、ギャンブルを常に切望する、完全な依存状態となると。
これが今なら分かるんです。今ならね。
しかしこういったことを、パチンコやスロットをやり始めた十代のころの僕では、まるで知るよしもなかったのですよ。だからまんまと、長い間ハマり続けてきてしまったと。
でもそんな僕だからこそ、今話せることがあります。
それが今回のテーマですね。
ギャンブルの刺激が強すぎて、脳の報酬系神経に異常をきたしているため、ギャンブル以外の趣味が楽しめなくなっているということ。
もっと言えば趣味だけじゃありませんよね。
仕事への情熱、何かをやり遂げる意欲、今ある問題に立ち向かう意識。そういったものに対処する力や気力そのものがどんどんと失われてしまうのが、依存症の恐ろしいところなんです。
もう一度趣味を楽しめるようになるためには
それではもう一度趣味を楽しく思えるようにするにはどうすればいいかということですが、これはもちろん、ギャンブルを断つということです。
原因が分かったのだから、それを断つこと。
ですよね。間違いなく。
ここを甘んじてはいけません。目をそらしてはいけません。
本来僕たちが小さいころから好んできた趣味や楽しみというものは、生きる上でのささやかな幸せであり、穏やかな癒しの時間なんです。
それがあの強烈なギャンブルの刺激によって、かき消されてしまっている状態、それが依存症なんですね。
だからたとえばどこかへ旅行に出かけても、心から楽しめず、パチンコ店ばかりに目が行ってしまったり、あるいは旅中にまでギャンブルをしてしまったりということにもなりますし、他の趣味をしていても、どこか心が満たされない。
ゆえに、ずっと、「コレジャナイ感」がぬぐえない。
そしてその行き着く先が、今回のタイトルにある通り、「お金が増えない趣味がまったく楽しめない」という末期状態になるという話ですね。
旅行していても、映画や観劇を観ていても、温泉に入っていても、買い物に出かけても、いつもこう考えてしまうでしょう。
「これをやっていても、お金が減るばかりで増えることはないんだよなぁ・・・」
と。
そうなると、たとえ旅行中にでも、「ちょっとお金を増やして、旅行費用を回収してやろう」とか、「買い物代金ぐらい浮いたらいいな」などと考え出してしまう。
あげく、もう一発旅行できるくらいの金額を失ってしまったり、同じものを何個も買えるくらいの金額をスッてしまう。そして手元には何も残っていないというところまで。ね。
ああ、すべて僕のことですよ。ええ。はい。(そうだ、今度ギャンブラーあるある記事にしよう。白目)
改善するにはギャンブルを断つこと
とにかく、ギャンブル依存症真っただ中にある、自分のそれこそ「神経」というものが、まず正常じゃないんだということ。
その異常な状態を改善していくには、とにかく対象となるギャンブルを徹底して断つこと。徹底的に離れることです。
正しい方法でギャンブルから離れ続けることで、強烈な依存状態が少しずつ回復していきます。
これを毒を抜く作業ともいいますし、さらにイメージとしては、ギャンブルという壁に接着剤でベッタベタに貼り付いた自分を少しずつ剥がすような、そんなイメージをしてみてください。
ちょっとずつ、ちょっとずつです。ちょっとずつでも、確実に剥がすんです。
日もかかります。
それでもまず、やること。
ギャンブルから離れること。
それでしか、本来の自分は取り戻せないということを知ってください。
ギャンブルをやりながらうまく生きられるなんて、考えるな。
僕もあなたも、それができなかったから、苦しんでいるんじゃないのか。
なんとかギャンブルとうまく付き合っていこうなんて考えちゃダメ。
やめる
その一択ですよ。
おわりに
今回の話は、本当にほとんど以前の僕のことです。
しかしそれゆえに、今はよく分かるし、しっかりと言えることがあります。
ギャンブルをやめたら、ちゃんと趣味が楽しめるようになったよ。
ということですね。
ぜひあなたも以前の僕のような依存症の状態や症状にあるならば、その原因と解決法を明らかにし、やるべきことに取り組んでください。
本来のあなたが楽しめるはずのことをやってください。
本来のあなたらしく生きてください。
それが僕が一番願っていることです。
あなたの人生を諦めないで。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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