「次こそ、勝ったらやめる・・・」
僕も今までに何度これを考えたか分かりません。
しかしただ一つ言えることは、まずそれは実現できなかったということ。
つまり、勝ったらやめられない。勝ってしまったらやめられないということです。
パチンコやスロットは、勝ったら地獄なんですから。
その理由についてお話ししますね。
ということで今回は、パチンコやスロットは勝ったら地獄ということを認識しようということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
パチンコやスロットは勝ったら地獄
パチンコやスロットを本気でやめたければ、もう勝たないことです。
それならば当然、もう打たなければいいという話なんですが、僕も含め依存症となってしまっている人にはそれが難しい話なんですよね。それはよく分かります。
ただ、パチンコやスロットは勝ったら地獄という言葉だけは、今からでもすぐに認識してください。これは禁パチ禁スロをするうえで、本当に大事で、そして真理を突いた言葉です。
どういうことかと言いますと、パチンコやスロットで少しでも勝ってしまうと、「もう一度打ちたい」、「もう一度あの演出を見たい」、「もう一度あの楽しい気分を味わいたい」、「もう一度・・・もう一度・・・」となってしまうからです。
これは依存症特有のドーパミンの働きも関係していますし、人の心理や欲求といった面にも大きな関連があるところです。
勝ってしまうから、やめられなくなるのです。
パチンコやスロットを本当にやめたければ、もう勝ったらいけないんですよ。
勝ってしまうと、頭の中に次の報酬への欲求の種がまかれることになります。だからその日のうちは「よし、これでもうやめよう」などと考えているにもかかわらず、数日もすれば、種から育った大きな欲求に負けてまた行ってしまう。
例えば自宅の庭に生えた一本の雑草をイメージしてみてください。その雑草が二度と生えてこないようにするにはどうしますか?
そうですね。まず根っこから引っこ抜き、こぼれた種も一つ残らず拾って処分し、あとは水もやらずに放置です。二度と生えてこないように、根絶やしにすることですね。
依存症の克服もこれに似たところがあって、いくら目に見えている雑草を抜いても、種が落ちていたらダメなんですよ。種が残っていれば、やがてまた同じ場所に同じ雑草が生えてきます。だから完全に根絶やしにするのがコツ。
その種というのが、「勝ったときの快感や記憶」ですね。
この種をなんとかして取り除いていかなければなりません。
もう勝たないほうがいいということを理解しよう
依存症のメカニズムを簡単に説明すると、快感を得たくてダメと分かっていても繰り返しやってしまうことです。そこに【快感】があるからやってしまうんですね。
その快感が、パチンコやスロットの場合は勝つことですから、【勝つ】という快感を目の前にぶら下げられた状態では、それにあらがうのは難しいということです。
だったらその【快感】を快感ではなく、【苦痛】に変えてしまえばいいという話。
快感を求めて何度も何度も何度も何度も、それこそラットが手押し車を回し続けるように、僕たちはパチンコやスロットにのめり込んできたわけですが、実際に得られたものはなんですか?
僕の場合は借金と無駄な時間と信用の低下と自己肯定感の低下と自己嫌悪でしたよ。
なんだこれって話。依存症のまずいところが、この労力と報酬が反比例するところなんですよね。だから問題になる。
本来であれば、何かを頑張ったら頑張った分だけ得られるものがあるはずなんですが、依存症という名のつく多くのことが、逆に失うもののほうが多くなるということ。
つまり、快楽なんてものは完全なまやかしで、実はただただ多くのものを奪われ、そして苦痛を与えられ続けているだけなのだということに、気がつかないといけないのです。
パチンコやスロットが本当は快感なのか苦痛なのかは、自分が一番よく分かるはずです。
僕の場合でしたら、頑張って稼いだお金を何千万円も持っていかれて、それが快感なんて本気で言えるでしょうか。
それが大きな苦痛だったということはもう明らかになっているはずです。ましてや今禁パチ禁スロを考えているならば、もう疑う余地は無いでしょう。
とにかく、勝ったらやめられなくなるから、また地獄を見ることになるだけ。ということを本気で理解してください。
勝ってしまったら後悔せよ
この時点ではまだ、パチンコやスロットをやめられない人もいるでしょう。その場合でも、確実にこのことは意識し続けてください。
勝ったら最悪。またやめられなくなるからと。
僕は禁パチ禁スロをする最終段階においては、もうわざと負けるようなこともしていましたよ。
どうしても打ちに行ってしまう。そしてほとんどが負けて帰る。そのたびにもうやめようと思い続ける。しかし、たまには出てしまうこともありますよね。そんなときにどうしたと思いますか?
出た球を全部投入して、キッチリ負けてから帰る。もしくは早く負けるために、わざと通常時に右打ちしたりして球を減らす。もっと言えば、当たっている台を捨てて帰ったこともありましたよ。
なんでそんなことをしたかと言いますと、
パチンコやスロットをやめたいからです。
もう勝ちたくないんですよ。勝ったらまた地獄を見続けることになるから。意地でも負けたい。絶対に勝ちたくない。
で、そんなバカなことをやっているとですね、「なにやっとんのこれ?」という状況になってくるわけですよ。あほくさくて、いや、実際にアホですよ。
でもそれでいいんですよ。
僕の目的はパチンコやスロットをやめることですから。
勝つことではない。
地獄から抜け出すことが目的。そのために1回や2回分の当たりの玉やコインがどうだというんでしょう。
とにかく、もう勝たないほうがいいんだ。勝ったら地獄という苦痛が続くだけだということが、心から理解できるようになってくるといいですよ。
理由は、執着心が薄れてくるからですね。これは依存症の克服には大事な要素です。
パチンコやスロットに求めるものが無くなれば完成
パチンコやスロットを打ちに行って、絶対に勝ちたくないと思っているわけですから、複雑な気分ですよね。でもそれでいいんですよ。複雑な気分ということは、完全な依存状態が少しほころんできているということですからね。
そしてパチンコ屋に行ってももう100%負けるだけ(たとえわざとでも)、お金を減らすだけ、勝ったら最悪だし、勝つことがもう嬉しいどころか大きな後悔になると。
そうなると、
じゃあもう何しにパチンコ屋に行くの?
という心理状態になります。
はい、これです。
この状態を作り上げたほうがいいですよという話をしているわけですよ。
パチンコやスロットに、なんの期待も無いし、なんの用事も無い。なにも求めるものも無ければ、なんの気がかりも無い状態。まさに無。ム。む。
依存症の克服にあたっては、この状態が僕は一番ラクで良いんじゃないかと考えています。
例えば、パチンコ屋を恨んで恨んで恨み続けたとしても、心が疲れるだけで、あまりメリットは無いですからね。
好きの反対は嫌いではなく無関心という言葉もあるように、嫌なものはさっさと忘れてしまって、次の新しい楽しいことでこれからの人生を充実させていったほうがいいと思いますよ。
そのための方法として、僕はこの認識を変えるという方法をおすすめしています。
おわりに
パチンコやスロットは勝ったら地獄。
本気で禁パチ禁スロをするならば、これは確実に認識してください。
僕もとにかくこのことを意識して、最終的には負け続けて打ち終わりました。
そしてようやく、「もうこんなことをしなくてもいいんだ」と、自分の脳がようやく理解してくれたわけです。(認識が変わって依存状態が薄れたということ)
さらに効果を上げる方法として、このブログでよく紹介している、収支表をつけて負け額をきっちり把握するということと、レコーディングによって負けたときの気分や感情、そのときに考えたことを全て忘れないように記録しておくことを挙げておきます。詳しくは以下の記事で解説しています。
とにかく、パチンコやスロットで「勝ちたい」とか、「次に勝ったらやめる」などと考えているうちは、まずやめられないと思いますよ。
自分で種をまいてしまってますからね。
とにかく、パチンコやスロットにはもう勝たないほうがいいし、勝ったらまた地獄の始まり。そしてパチンコやスロットになんの期待もなんの要求も無くなってしまえば、パチンコ屋になんの用も無くなるんですよ。
それが心もすっきり穏やかになる一番良い禁パチ禁スロの方法だと思いますし、僕もこれを実践しています。
意識して思い出さなければ、何十日も何か月もパチンコやスロットのことを思い出すことすら無いという状況は、本当にラクで良いですよ。
ぜひあなたにもそれを手に入れてほしいと考えています。
またお話ししましょう!^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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