「スロットは負けるようにできている」
こんな当たり前のことに気がつくまで何十年もかかってしまいました。
「今日は勝てたから、このお金を軍資金にしていくらまで増やせるか・・・楽しみだ!グフフ」
そんなことを考えながら、パチンコ屋に通ってましたね。
結果は全てマイナスです。
0ではなく、マイナスなんですよね。借金までしてしまうんですから。
今本当に冷静に、悟りを開いた仏陀のように至極冷静になって考えてみると、スロットやパチンコがいかに勝てないか、いや、そもそも負ける仕組みになっているということがよく分かります。
ということで今回は、スロットは負けるようにできているということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
スロットが負けるようにできている理由は?
パチンコ屋が商売だからです。
もう何といってもこの一言につきます。
スロットであろうが、パチンコであろうが、それらを提供しているパチンコ屋は、慈善事業ではなく、商売でやっています。
そしてその商売が儲かるからこそ、パチンコ屋は昭和初期からおよそ80年も経つ現代に至るまで存続しているのです。
儲からない商売なら誰もやりませんよね。というより、儲からなければ続けたくても続けられなくなってしまうのが商売です。
それは大手自動車販売の会社であろうが、小さな飲食店であろうが、商売とは皆そのようなものです。
そしてどの業界にも、当然ながら提供する商品やサービスがあり、お客さんがいて、そのお客さんがお金を使ってくれることで成り立っています。
では、その商品やサービスの値段はどのように決められているのでしょうか。
「いくらでもいいよ。」
なんて趣味でやっているお店なら言えるかもしれませんが、商売としてやっていくには、その商品の材料費や製造コスト、それに人件費や広告費など、あらゆる経費を綿密に計算して値段を決め、それをお客さんに買ってもらって初めて利益が出ます。
それも一つや二つ買ってもらっただけでは利益にはならず、想定した販売数量を超えて初めて利益が出てくるという商売がほとんどです。
例えばラーメン屋。
ラーメン1杯当たりの材料費や製造コスト、それに人件費やお店の維持費、それらをすべて計算して値段を決めています。
ただ、1日1人や2人、1杯や2杯の販売では利益が出ず、商売として成り立ちません。赤字というやつですね。
だから毎日ある程度の量を販売し続けていく必要があります。でないと儲かりませんし、何より商売として続けていけませんよね。
つまりラーメン屋という商売を続けるためには、営業にかかっている経費以上に売り上げを上げて、利益を確保し続ける必要があります。
そしてその売り上げは、当然ですが、お客さんのお金から出ています。
これは言い換えれば、そのラーメン屋の経費も利益もすべて、来店する複数のお客さんが分担して払っている、そうすることで商売が成り立っていると考えてみてください。
つまり、そのラーメン屋が商売を続けていくために必要なお金はすべて、お客さんが負担していると。
何もおかしなことはありません。それが商売ですから。
ではパチンコ屋はどうなのかという話です。
ギャンブル?遊び?エンターテイメント?
いえいえ、だから商売なんですよ。
あえて言うならば、お客さんに快適空間とひとときの楽しみを提供して、お代をいただく商売とでも言いましょうか。
ここは一旦、遊園地やカラオケボックス、ゴルフ場などと同じと考えてもらうといいかもしれません。
遊戯施設などのように、遊ぶことで何かがお腹に入るというわけではないですけど、お金を払うという商売はたくさんありますよね。
だからパチンコ屋も他の会社となんら変わらない商売であり、その営業に関わる経費も利益も、すべてはお客さんのお金で成り立たさなければいけない。
そして今回一番考えて欲しいことが、パチンコ屋の営業に関わる経費です。
パチンコ屋は莫大な経費がかかっている
先ほどラーメン屋という商売を例に出しましたが、同じくパチンコ屋も商売です。
そして商売を続けていくには、その営業に関わる経費と利益をお客さんのお金で賄っていかなければいけないという点もどの商売もまったく同じです。
ではパチンコ屋にはどのような経費がかかっているのかというところを分析してみると・・・。
・土地代、借地代・・・毎月数百万円~
・水道光熱費・・・毎月数百万円
・広告費・・・毎月数百万円
・人件費・・・毎月数千万円
・新台入れ替え・・・毎月数百万円~
・その他経費(税金・景品・資材など)
お店の立地や規模によって大きく変わりますので、細かい数字は書けませんが、1店舗単位で見ても、かなりの経費が毎月かかっているということは分かります。
ローンの残高や土地が借地か自社持ちかなど、条件は店によって当然様々ですが、大体500台規模の店では毎月の経費だけで3000万円~5000万円以上というところが一つの目安にはなりそうですね。(あくまで僕の推測です)
新台入れ替えをあまりしない月として、ざっくりと3000万円で考えてみましょう。
毎月の経費が3000万円と考えると、1日当たり100万円は最低限確保していく必要があります。
もちろん収支がトントンでは儲からないので、百数十万~二百万は見ないといけないでしょうか。
では間を取って平均150万円が毎日の粗利として必要だとします。
粗利は売上ではなく、お客さんからキッチリいただかないといけないお金、お客さんにキッチリ負けていただかないといけないお金です。
それが毎日150万円。
月に約4500万円。
年間約5億4000万円。
年間5億4000万円回収しなきゃ!!
と、パチンコ屋の店長さんも大変なんですよね。
年間で5億4000万円となると、僕のように毎年100万円ほど負ける依存症者が540人必要です。
実際はそのお店によく来る人達1000人くらいでちょっとづつ負担して、そのお店を潰さないように盛り立てていると考えたほうが現実的かな。
500台設置の店、郊外店ゆえ稼働率は終日通して3割程度、つまり延べ1日150人。
一人当たり1日1万円負けてくれれば、年間で5億4750万円。
よし達成できそうな収支見通しができた!
あとは設定配分で調整
年間収支を月割りに換算して、年末や年度末の前年波動を考慮して、年間収支計画を組む。
そして月ごと、週ごと、日ごとの売り上げと粗利目標を設定する。もちろん経費見通しも。
そこまで計算していくと、見えてくるんじゃないですか。
そのノルマを達成するためには、いかに設定を下げなければいけないかがっ!!(泣)
そりゃ1ですよね。
何か申し訳なくなってきました。
パチンコ屋の店長さんはそのノルマと客の狭間で日々戦っているのでしょう。
そして設定を入れたくても入れられない事情があるのでしょう。
それは商売だからですよね。
だから泣こうが喚こうが、来てもらったお客さんにはしっかりお金を払ってもらわないといけないんですよね。
じゃないと、そんな年間収支計画なんてまず達成できませんからね。
達成できなかったではすまない世界なんでしょう。
だからパチンコ屋の店長さんは必死なんですよ。
お店の利益を確保するために、毎日必死で働いているのです。
で、毎日のお店の利益を確保するために、
設定は毎日お店が決めてるんですよね。
あとはもう、「はい、どうぞどうぞ、ゆっくり遊んで行ってくださいね!」
「はい、いらっしゃいませー!」「どうぞどうぞ!^^」なわけです。
だから最初からスロットは、
・負けるように設定している
・負けるように仕組んである
・負けるようにしてある
・てか負けてもらわないと困る
などと言えましょう。
しかし1回2回とたまには勝たせないとお客さんは来なくなりますから、店長はそのさじ加減に必死です。
神経も使うでしょう。大変なんです。
ということでスロットの仕組みは、何度も何度も来てもらうことで、客が負けるように設定してあるということです。
数回の勝負では分かりませんが、長く通えば通うほど、ちゃんとした確率(お客の負け)に近づきます。理由は、そうしてあるからです。
くどくなってきたので終わります。(笑)
おわりに
パチンコ屋は商売。
スロットは商品。
遊ぶならちゃんとお金を払おう。
「お客が負けるようにしてあるよ。」ということに納得したうえで打つこと。
僕はスロットは100%負けるものだということが心底理解できたので、もう腹が立つことも一切無くなりました。(だから行く理由も100%無くなりました。)
今まで勝手に勝てるかもしれないなどと思い込んでしまっていて、本当に申し訳なかったです。いや本当にお恥ずかしい。(笑)
もう二度と行きませんので。
どうかお許しを。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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