パチンコ、スロット、その他のギャンブルをやらなくなって5年が経過しました。
振り返ると長かったようにも思いますが、正直な気持ちとしては、「結構短かったかな」というほうが腑に落ちる気もしています。
ギャンブルから抜け出せない苦しみ、痛み、悲しみを味わい続けた20余年という年月に比べれば、ギャンブルのない穏やかなこの5年という期間は、心なしか早く過ぎ去ったように感じても不思議ではないということなのかもしれませんね。
いずれにしても僕はギャンブルを5年間やらずにいた結論として、はっきりとここで言い切れることがあります。
ギャンブルをやめて本当によかった。
です。
嘘ではありません。
本当にやめられたかどうかは、〇ぬときまで分からない。それも承知の上で言っています。
それでもとにかく、今現在ギャンブルを日々しっかりと断てていることに、何一つの後悔もなければ、何一つのデメリットも無いということです。
だからこそ、あなたにもぜひこの状況を確実に手に入れてもらいたい。
ギャンブルのない穏やかな日々。
ギャンブルのない幸せな生活。
ギャンブルのない本来の自分らしい豊かな人生。
これらをぜひ手に入れてもらいたいんです。
何度も言いますが、僕はギャンブルをやめて、メリットしか感じていません。
このことをもっと具体的にあなたにも知ってもらいたいと考えていますので、今回は5年間ギャンブルをやめるとこうなるという話をさせていただきますね。
5年間ギャンブルをやめるとこうなる
これはあくまでも僕個人の現状と感想ですので、全員がまったく同じ状況になるとはもちろん言えません。
それでももしあなたがギャンブルをやめられないことで現状が苦しい、つらい、うまくいかないということで悩んでいるならば、ぜひ希望を持って僕の話を聞いてもらいたいのです。
今回は以下のようなことを話していきます。
順番に見ていきましょう。
ギャンブルのことをほとんど考えなくなる
まず初めに、ギャンブルのことをほとんど考えなくなるということについてお話しします。
にわかには信じられないかもしれませんが、過去の僕があれほど執着していたギャンブルへの依存心が、びっくりするほどありません。
そもそも「ギャンブルをしたい」という気持ちがないということです。
これに関してはもちろん個人差があると思いますが、ポイントは「いかにギャンブルを忘れるか」ではなく、「いかにギャンブルを知るか」ですね。
これは僕がこのブログで常々お伝えしていることですが、その本質はギャンブルのやめ方にあります。
ギャンブルを無理やり我慢したり、忘れよう忘れようとしても、なかなかうまくいきません。
その場合、よりギャンブルへの執着心は増し、よりあなたとギャンブルを切り離すことが難しくなってしまいます。
だからこそ、ギャンブルのことをよく知り、よく理解し、自分の認識を変えることが大切。
その学びを僕と一緒にしていきましょうというのがこのブログの趣旨でもありますね。
ギャンブルをやる人とやらない人の違いはなんなのか、ギャンブルに対する考え方や認知がどう違うのか、そういったことを知り、自分に深く深く落とし込んでいくのです。
その結果として、あなたもギャンブルをやらない側となる。
このプロセスを踏まず、むりやり自分とギャンブルを切り離そうとしたり、ひたすらにギャンブルを恨んでもダメです。
僕もそう。
それではダメだったのですよ。
だからこそ、正しい脱ギャンブルの方法を実践して、あなたにもよりラクで、安全で、安心できる状況を手に入れていってほしいのです。
ギャンブルのことをほとんど考えなくなるという状態。
僕の中で、今のところこの状況がベストです。
もちろんそれでも決して油断はしませんよ。してはなりません。僕たちは依存症患者なんですからね。一生。それだけは忘れない。絶対に忘れたらダメ。
そのうえで、この状態を築く。構築していく。ここが大きなポイントだと考えています。
そう、ギャンブル依存症者だけではない、麻薬依存、アルコール依存、ニコチン依存、その他の依存症全般に共通する重要なポイント。
「依存症は一生治らない」
たとえそういわれても、ここまでは行ける。
ここまでは克服できる。
僕は今後もこれを証明していきたいと考えています。
もちろん、あなたと一緒にね。
また、もう一点大事なポイントとして、例えばイライラしたときやひどく落ち込んだときなど、生活の中で何かしらのイレギュラーな感情を抱えた際、今まではどうしてもギャンブルのことが頭をよぎるということが多々ありました。
それも含め、無いです。今は。
ここもかつての僕の状況とは大きく違うところです。
以前は「お金がない」、「イライラした」、「とても悲しいことがあった」というような状況下で、よくギャンブルのことを思い出していましたが、今はその感情とギャンブルがしっかり切り離しされ、自分の中で結びつかないようになっていることを実感しています。
これにより、「ギャンブルをしてしまいそうな危ないとき」という状況が格段に無くなったんですよね。というか、ほぼ無しです。
お金がないなら、何かしらの真っ当な方法で稼ぐ手段を模索する。
イライラしたならば、お気に入りの正しいストレス解消法を実行する。
悲しいことがあったならば、ゆっくりと純粋な癒しを求め、再発防止ができるものに関してはそれに真摯に取り組む。
もうどこにも、ギャンブルの入り込む隙間など無い。もとより、無かったのです。自分自身が長い間そんなものに囚われていただけ。そのことが本当に今はよく分かります。
あえて言いますと、その原因は僕の知識不足、認識不足、経験不足、そういった点が挙げられます。
つまりは、ギャンブルというものを、よく知らなかった。
だからこそ、ギャンブルに何かしらの期待をしたり、何かしらの見返りを求めたり、何かしらの心の拠り所としてしまっていたということ。
あなたも今一度確認してみてください。
まだまだギャンブルのことを思い出してしまう機会が多いという場合には、どこかにあなた自身が抱える問題が残っている可能性があります。
そういったことも含めて、僕と一緒に本気で深く細かく考えていきましょう。
精神が非常に安定する
次に、精神が非常に安定するということについて話します。
日々心が穏やかに過ごしやすくなるという意味ですね。
これは言うまでもなく、日常的に多額の金銭の乱高下(もちろん通常どんどん下に下にと行くわけですが)が無いことや、借金額が増加したり、月々の支払いの算段に追われる頻度が減ることで、精神的に落ち着きやすくなります。
精神的に追い込まれる場面が少なくなるということです。
経済的な安定を取り戻すということが、どれだけ精神状態に関わっているかということが実感できるでしょう。
通常はギャンブルをしない限り、あのようなあり得ない頻度でありえない金額が、自分の財布や通帳からぐんぐん目減りしていくというようなことは起こりませんからね。
それだけ、ギャンブルによって日々不安定な精神状態になっていたということをよく知りました。
この5年間で本来の経済的安定、精神的安定を身に染みて実感したからです。
さらにはギャンブルで「次こそ取り返す」というような気持ちや、「いやいや、さすがにもう我慢しないといけない」というような自身の葛藤のストレスに、毎日毎日、来る日も来る日もさらされていたわけで。
そのストレスたるや、どれほどのものだったか。今の僕にはよく分かりますよ。
本当にあり得ないものだったとね。
普通じゃないんですよ。その状況、その感情の起伏、そのストレスは。
完全に異常値。だからこそ、より正常な判断ができなくなっていき、精神的に追い込まれ、またギャンブルを求めるという最悪のループにいたと。
これを早く抜け出さないとねという話。
この負のループを抜け出すことで、本来の自分の精神の安定した生活が取り戻せますよという話。
というか、そうしないと、一生取り戻せないですよねって話。
ここに早く気づかなきゃいけない。
多くの人がここに気づかないまま、あっという間に年月を経ていくのだから。
人生への後悔が減る
次に、人生への後悔が減るということについて話します。
自分の人生に対しての後悔することが少なくなるということですね。
あなたが今何歳かは分かりませんが、パチンコやスロット、その他のギャンブルにハマり、無駄にしてきてしまったと考えるお金や時間、人間関係、そしてこれまで失ってきたであろう何かに打ち込む機会、チャンス、タイミングなどを考えたとき、どのくらいの後悔があなたの中にあるでしょうか。
そしてその後悔をまた同じ期間繰り返すことほど、絶望的な後悔というものはないのではないでしょうか。
例えば僕のように10代から40代という長い期間、ギャンブルに依存してきてしまったような人なら、もう一度同じ期間をギャンブルと共に過ごせば、あっという間に次は70代です。
そのときになって、本当に後悔しないのか。
本当に絶望しないのか。
これは僕が本当に真剣に自問自答してきたことの一つです。
絶対に後悔する。
さすがに、それは嫌だ。
じゃあどうするか。
真剣にギャンブル依存症の克服を考えなければいけないなと。
そうやってやってきた結果が今の自分です。
そこには後悔はありません。
ギャンブルをやらないことにもちろん後悔などなく、その代わりに今までギャンブルをしていた時間やお金を、本当に自分がやりたいことに費やすことができています。
この5年間において、後悔ではなく、失敗はありますよ。
新しいことに挑戦して得た失敗などですね。
でもそれは本来の自分の人生を充実させるためにやっているために出てくる結果の一つであり、その失敗を重ねたうえに、自分の理想とする生き方が待っていると理解できているので、前向きになれる。
これが、ギャンブルに支配された人生との一番大きな違いなんです。
ギャンブルをやり続ける傀儡(かいらい・くぐつ)のような人生と、本来の自分らしく生きる道を模索し追求する自分主体の人生、どちらが後悔のない人生になるでしょうかという話なんですね。
これは僕の人生を振り返っても明らか。
人生の後悔を減らすなら、一刻も早いほうがいい。
そうは思いませんか。
自分らしい人生を生きられる
最後は自分らしい人生を生きられるようになるということ。
僕が禁パチ禁スロ脱ギャンブルを目指してきた真の理由は、自分の人生を取り戻したかったからです。
責任のある過酷な仕事を日々長時間こなし、せっかく得たお金をギャンブルに際限なく注ぎ込む。そしてそこで得るものは激しい自己嫌悪といら立ちと借金と絶望感と無気力。さらに失うものは時間、信用、人間関係、ゆとりのある生活・・・。それを何年も何十年も繰り返していたらどうなりますか。
そう、立派な奴隷人生、傀儡人生、誰かの操り人形の人生。
さらにそのまま70代になったらどうなりますか。
そもそもそこまで生きていられる保証もないのに。
絶対後悔しか残らんやろ!!
と。
遅ればせながら、このことに気がつけて僕はよかったと考えています。
それは、やはりギャンブルをやらずに過ごしたこの5年という期間が、僕の中で非常に充実したものであり、いまだかつてないゆとりと精神的余裕を確保できた期間であり、それゆえにいろんなことにチャレンジする気概やチャンスを得られた経験から言えることなんです。
つまり、本来の自分らしい生き方ができた期間だったということです。
日々ギャンブルの奴隷となって生きる人生と、本来の自分らしく生きる人生、これほどまでに充実感が違うものなのだと。
これは本当にギャンブルを断てた人にしか分からない領域なのではないでしょうか。
しかしそれゆえに、誰もがギャンブルをしっかり断って、本来の自分の人生を取り戻すということに大きな価値を感じてもらいたいですし、必ず達成してもらいたいことでもあるんです。
たかが5年とは言いません。
あなたの寿命はあと何年ありそうですか?
その期間を最後までギャンブルに支配されて生きるのか、それとも本来の自分の人生として生きるのか。
禁パチ禁スロ脱ギャンブルにはそれだけの価値があるということです。
ぜひ、今こそギャンブルを断つ決断を。
おわりに
ギャンブルを断って5年が経過した時点での僕の日記でしたが、あなたの参考にしていただけそうな話はありましたでしょうか。
とにかく僕はあなたに、本来のあなたの人生を取り戻してもらいたいと思っています。
ギャンブルをしながらうまく生きていくということはできません。僕たち依存症者には、無理です。諦めましょう。
諦めるとは、仏教において「明らめる」ということでもあります。
できないことはできないときっぱりと明らめて、やるべきことに取り組んでいきましょう。
あなたの人生でやるべきこと。それはパチンコやスロットやその他のギャンブルなどではないですよね。そのために生まれてきたわけじゃないんですから。
そもそも人生がうまくいかないって?
ギャンブルは本当にその解決法になりますか?
本当はやるべきことがある。それを知っているんじゃないですか?
自分の人生に本気で向き合う。
それが自分の人生を取り戻すことに繋がるんですね。
なんてことまで考えられるようになった、脱ギャンブル5年目という話でした。
また語ります!^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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