「なんでギャンブル依存症なんかになってしまったのだろう・・・。」
パチンコやスロットにハマり大金を失ってもなお、やめられない、そしてまた同じことの繰り返し。
そんな日々を送っていると、自分はどうしてギャンブルなんかに依存してしまったんだと考えることがあります。
本当はやめたいのにやめられない。
僕も長い間、そんな状況をどうすればいいのかも分からず、悩み、苦しんできました。
ギャンブル依存症は、一生治らない。
そんな言葉が胸に突き刺さります。
しかしながら、自分が完全なギャンブル依存症であることを認め、そのうえで決してあきらめずに戦うと決意したときから、とにかく自分を深く見つめるということを実践してきました。
その中で、そもそもなぜ自分はギャンブルなんかにハマってしまったのか、その原因は何だったのかということを考えることも多くありました。
そして自己分析を何度もおこない、その原因が少しずつ明らかになるにつれ、僕の中である種の納得感と、そして依存症克服への希望が芽生え始めたのです。
原因が分かれば、依存症は何とかなるかもしれない。
原因を断てば、結果は変わる。
そう考えました。
ということで今回は、ギャンブル依存症となってしまった原因は何なのかということについて、僕の経験も含めて考えていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
ギャンブル依存症の原因
僕がたどり着いた答え、つまり僕がギャンブル依存症になった原因を一言で言うならば以下の通りです。
【自分に自信が無かったから。】
本当に一言で言うならば、です。
どういうことだ?と思われるかたもいるでしょう。
これは僕が考えに考えて、自己分析を繰り返し、何度も自問自答して最後に出た一言ですので、急に理解してもらうのは無理があると思います。
ですので、これから順を追って説明していきますね。
依存症になりやすい人とはまた違う
よく世間一般に、ギャンブル依存症になりやすい人の特徴というのが挙げられています。
それは主に以下のようなものですね。
・ストレスをためやすい
・親がギャンブル依存症
・友達が少ない
・打ち込める趣味がない
・周りがやっている
これらのことを要因として、ギャンブル依存症になっている人は確かに多いでしょう。
僕もほとんどが当てはまります。(笑)
ただ、もっともっと深いところ、そう、自分が生まれたときの頃までさかのぼって考えてみたとき、もっと大きくて、大事なものが見えてきたのです。
自分はアダルトチルドレンだったということ。
アダルトチルドレン。
聞いたことがあるでしょうか。
僕も実際に数年前までは知らなかった言葉です。
これについて話し始めると完全に終わらなくなりますので、簡単に説明しますが、幼少期の家庭環境において何かしらの精神的負担や不安があり、大人になってからも心の奥深くでその記憶が自分自身に影響を与えている人と解釈してください。
本当に簡単な説明ですけどね。
それは虐待などの身体的なものだけではなく、過剰な保護や、放置、あるいは否定され続けることによる心的負担、貧困、他にも家族の誰かが不仲だったなど、様々な理由で、幼少期の自分の心に傷を負ってしまっている状態といえます。
僕の場合は否定され続けたことでした。
褒められた記憶はほとんどなく、あって否定されたことばかりです。
ほとんど父の話なんですけどね。
いわゆる毒親というやつでした。
これも後で知ったことですけど。
今思えば、ずっと本当の気持ちを言えず、我慢していた幼少期の自分が心の中にいました。
どうして子供の頃の記憶が少ないのか、どうしてグレていたのか、そういったところもすべて納得することができました。
子供がグレる理由
僕は子供がグレる理由として一番多いのは、親への反発心だと思っています。
広くいえば、大人や社会への反発ともいえるでしょうけど、やはり一番は親です。
自分を認めてもらえない、理解してもらえない、想いや願いが届かない、そんな状態が長く続く環境で育つ。
いわゆる愛情の不足。強烈な欲求不満。
子供ながらにできることは、自分を押し殺すことだけ。
時が経てばそれらは必然的に、自己否定や自信の喪失、対人関係の苦手意識、そういった負の感情に育っていきます。
そしてある一定の歳ごろとなったとき、多くの若者が爆発するのです。
自己防衛の心理がこじれた結果が、いわゆる非行です。
必要以上に虚勢を張り、あらゆるものに反発し、勘違いや間違いであろうが何かしらの強さを得ることでしか自分を保てなくなる心理状態。
そうしないと自分が潰れてしまうのです。
僕も含め、当時周りにいた非行少年たちは、ほとんどが何かしらの家庭の闇を抱えて生きていたことも今となってはよく理解しています。
そして生まれる劣等感
自分に自信がなく、何も成しえない、自分には何もない、何者にもなれない、そういった心理状況の行きつく先が劣等感です。
その劣等感を払拭しようと色んなことを考えますが、力が及ばないことを実感し、その結果として見栄を張ることや、虚勢を張ることが増えていきます。
すべては自分を少しでも強く大きく見せるために。
自分は決して弱い人間じゃないと実感したいがために。
そして身分不相応な車やブランド、生活水準を上げながら身の回りのアイテムを増やしていきます。
ここで一番欲しくなるのがお金ですよね。
少し考えてみてください。
ここで正しい知識や、何かしら打ち込める仕事や趣味がある人は、そちらに尽力します。
しかし、そのすべを持たず、知識もなく、方法も知らない人間が、真っ先にとる行動は何でしょうか。
そう、ギャンブルなんですね。
うまくいけば願いが叶う、目的を達成できる、さらに自分を高めることができる、お金、お金、お金さえあれば。
まさしく僕がギャンブルにハマった原因は、ここにありました。
周りの人の勝ち自慢や自分の勝った経験、それらはすぐに、そしていとも簡単に自分自身を洗脳していきます。
ギャンブルで稼いで高級なアイテムを買い、普段食べないようなおいしいものを食べる。
そういった経験をしていくと、もっともっとやりたい、またあの感覚を味わいたいという心理状態になっていきます。
これが、依存状態の出来上がりですね。
ここで一旦まとめますと、僕は劣等感、つまり自分の自信の無さや虚無感をお金によって払拭したいがためにギャンブルをし、その行為にどっぷりと依存していたということです。
今の自分を変えたい、お金さえあれば、変われる。
そういった心理があったのです。
パチンコやスロットは、それを一番楽に叶えられる。
かもしれないよ。
知識も何もなかった僕は、これをすっかり信じていたわけですね。
きっかけは自己肯定
どうしてもこの話題になると長くなってしまいますね。(笑)
もう少しで完結しますのでどうぞお付き合いください。
あくまで僕の経験談が中心ですが、そんな僕がギャンブル依存症克服のきっかけをつかんだのは、自己肯定感を持ったことです。
今まではずっと、見栄や虚勢を張り、変なプライドや他人との競争感、そして異常な承認欲求を持って生きてきました。
それはよくよく考えれば、幼少期から少年時代に抑制された感情に基づく、親への反発であったり、裏を返せば、親に認めてほしかった、信じてほしかった、そういった感情であったことを理解できたのです。
そこからです。
何のために無理をしていたのか、何を意地になっていたのか、何のためにそんなにお金が必要なのか、そういったことをあらためて考え、凝り固まっていた人格や性格、考え方ともいえるものを、少しずつ解きほぐす作業をしました。
それは書籍を読むことであったり、ネットでこういった話を集めることでもありました。
あとは仕事を変えたりして、家族との時間を増やしたことを始めとする環境の変化も大きなところです。
仕事を辞めて、収入も減りました。
人生の中でどん底も感じました。
そんなとき、僕が一番たくさん話をしたのが、自分の心の中にいる、子供の頃の自分でした。
僕「あの時はつらかったよね。よく耐えたね。」
子「だね。でも親と離れて家族を持って、それでもなお、無理をしているのはなんで?」
僕「・・・・・・。」
子「自分らしく、生きたかったんじゃなかったの?」
子「本当にやりたいこと、なりたい自分があるでしょ。」
子「おとなになったぼくが、やりたいことをやっていきて、しあわせになることが、ぼくのいちばんのねがいだよ。」
と、目を閉じていると、そんなことを言ってくるわけですよ。ウルウル。
子供の頃の自分がね。(注:大丈夫です。正気ですよ。はい。笑)
そうか、自分はだいぶ無理して、格好つけて、着飾って生きていたんだな。
自分の自信の無さを隠すために。
それに気がついたときからですね。
どうして今まで人生がうまくいかなかったのか、どうして失敗ばかりしてきたのか、どうしてお金が無いのか、ありのままに自分らしく生きるにはどうすればいいのか。
そういった情報をたくさん集めるようになりました。
そしたらですね、もう笑えるほど、色んなことが当てはまってくるわけですよ。
そりゃどん底にもなりますわな。と。
でもそれが今の自分であることを認め、足りないことは勉強し、少しずつ行動していった結果、過去の自分も含め、すべてを受け入れられるようになってきました。
やりたいことがあればやれるようにすればいい、なりたい自分があればそれにチャレンジしてみればいい、別に誰に認められなくてもいい、必要以上のお金なんて無くても、自分や家族が幸せと思えることをしようと。
色々前向きになれたというような感じではなく、自分の思考や性格までが随分変わったように思います。
結果として、これから必要なもの、必要でないもの、何が大事で何が大事でないか、どれが本当でどれがまやかしか、そういったことがはっきりと見えてきました。
そして新しいことにチャレンジしていると、少なからず小さな成功も出てくるんですよね。
なりたかった自分に少し近づいた実感、それは純粋に楽しいですし、自信になります。
今の僕にはもう、パチンコもスロットも必要ない。
心からそう思っていますし、何より、幼かった当時の自分と同じくらいの年齢になった子供たちに、自分と同じ思いはさせたくない。
それが僕の最後の砦です。
おわりに
今回とても長くなってしまったので、最後にもう一度まとめます。
- 僕自身は幼少期の体験からとても自信が無かったこと
- それを埋めるためにギャンブルに依存していたこと
- 自信や知識がつくにつれ、ギャンブルから離れられていること
自信がなく、何もできなかったがゆえに、それをぬぐい去るためのお金を求めてギャンブルをしていた。
それが僕のギャンブルをする本当の原因だった。
というわけですね。
パチンコ屋は、そういった人たちを相手に、昭和初期から営業をしています。
あなたにも悩みがありますよね。
それは僕と同じく幼少期から引きずっているものかもしれませんし、今の生活に対する不満かもしれません。
ただ、本当に自分と対話して、その抱えている問題を解決することが、ギャンブル依存症の解決の糸口になる可能性は十分にありますし、そもそもギャンブルではまずその問題は解決しないということだけは覚えておいてください。
夢や希望に生きている人は、ギャンブルをしない。
こう言い切っても間違いは無いと思います。
自分がギャンブル依存症となった原因、現在も行ってしまう理由、そういったものを一度洗い出しとことん向き合ってみることが、思わぬ良い結果になることもありますよ。
僕はギャンブル依存症という同じ悩みを持つあなたを応援します。
それも僕のやりたいことの一つですからね。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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