「ギャンブルをやめたいけどやめられない・・・。」
地獄ですよね。
何度も何度も同じことを繰り返して、絶望に打ちひしがれ、今度こそやめると自分の顔を思い切り往復ビンタして。
それでもやめられない。
イライラと情けなさと悔しさとみじめさと後悔と絶望と恨みとやさぐれを全部合わせて割らずにぐちゃぐちゃにかき混ぜたような、あんな最低最悪な負の感情は、人生の中でもギャンブルの負け以外ではなかなか味わえるものじゃないということを僕はよく知っていますよ。
なぜなら僕も重度のギャンブル依存症者ですからね。
そう、あの感覚は同じギャンブル依存症の人間にしか分からないものでしょう。
でもね、そんなおぞましいほどの負の感情を、あなたも僕も本来味わう必要なんてまったくないんですよ。
現に僕は3年前にギャンブルをやめてから今現在まで、あの感覚をもう一度も味わっていません。
つまりギャンブル依存症者でも、人生を穏やかに生きられるのです。
その条件はただ一つ。
ギャンブルをやめることですよね。
僕はギャンブルをやめたことで、以前より間違いなく楽しく暮らすことができています。
だからあなたにもそうなってほしい。
そのためにこのブログでは、ギャンブル依存症の僕がギャンブルをやめられるようになったきっかけや理由を事細かに解説しています。
その中でも大きな理由の一つとして、僕がギャンブルに勝てると思っていたからやめられなかったというものがあります。
逆に言えば、ギャンブルに勝てると思わなくなったことでギャンブルがやめられたということです。
今回はこのことについて解説していきましょう。
勝てると思っているからやめられない
タイトルの通りですね。
ギャンブルに勝てると思っているうちはやめられないですよと。
特に僕の場合はギャンブルをする大きな理由として、お金が欲しい、お金を増やしたい、勝って楽しい気分を味わいたい、そういったことが大きかったのです。
このような理由でギャンブルをしていると、間違いなくやめられません。
その理由は、何度も言いますがギャンブルに勝てると思っているからです。
「そりゃそうでしょ、勝てると思っているからやるんでしょ?」、その通りです。
だ・か・ら・やめられない。
はい、ここです。ここに気づかないといけないのです。
勝てると考える、勝ちたいと考える、勝ったら嬉しいなと考える。
この思考が、ギャンブルをやめることを完全に阻害しています。
これは、深層心理まで洗い出して一言で言ってみるならば、ギャンブルに期待しているということです。
勝てる勝ちたい勝って気分良くなりたい。ギャンブルで勝つことは簡単なことではないと一応は理解はしているものの、その少ない確率のほうである勝てるということに期待して、何度も行ってしまう。
【分かっちゃいるけどやめられない】とよく人が言うのも、これが原因です。
ここであらためて僕の話をしますね。
僕がギャンブルに行かなくなった、いや、行かなくて済むようになった理由は、ギャンブルに1ミリたりとも期待しなくなったからです。
ギャンブルに期待していたからやめられなかった
以前の僕はギャンブル、主にスロットでしたので、スロットの話でいきましょうか。
スロットで1ミリでも勝てると考えていたから、そこに期待してスロットを打ち続けていたんですね。クソ薄い確率のフリーズやプレミアに、山ほど期待していたわけですよ。
また、勝ちたいという淡い期待も、言い換えてみれば、たまには店が勝たせてくれるだろう、店のほうが負けてくれるときもあるだろう、つまり自分が勝てるだろうということをいやらしいほどその気満々でスロットを打っていたのです。
そしてさらには勝って良い気分になりたいと。勝って良い気分になりたい?つまり、勝てることもあるということをやはり信じて疑いもせず、パチンコ屋のほうが8割方も9割方も勝つ勝負だといわれようが、亡者のごとくスロットを打ちに行っていたわけです。
ギャンブルに期待していたからやめられなかったんです。
前回こうだったからこうなるはず、こうならないとおかしい、こうなるはずだ、こうなってほしい、こうなったら良いな。
全部、自分のギャンブルに対する期待です。
前回負けたから勝てるはず、勝てないとおかしい、そろそろ出るはずだ、台が爆発してほしい、止まらないほど出たら良いな。
全部、ただ期待していたんですよ。ギャンブルにね。
そんなギャンブルに対する期待が、本当に1ミリも無くなったらどうなると思いますか?
それがギャンブルをやめられるときです。
ギャンブルをやめたいなら期待しないこと
ギャンブルをやめられない理由や心理が分かったならば、ここであえてさらに徹底的に深掘りして考えておきましょう。
あなたのギャンブルに対する認識を変えるためですね。
僕の今の認識をお伝えします。
よく聞いてくださいね。
まず、パチンコやスロットはギャンブルなんですけど、あれはもはやギャンブルではありません。
3点方式だからそもそもギャンブルではないから・・・などというどうでもいい話はここではしません。
ギャンブルだなどと思っているから、勝ちや負けがあるんだと考えて、自分の勝ちのほうに勝手に期待をふくらませて、打ちに行ってしまうのです。
パチンコ産業はそれこそそもそもギャンブルではなくて、昔からエンターテイメントやレジャーという名目じゃないですか。(それこそ3点方式でグレーだから…などの話的にもね)
だからですね、そもそもがお金を払って遊ぶあそびなんですよ。
カラオケや遊園地と同じです。エンターテイメントでレジャーなんですよ。
カラオケのシステムやマイク、防音施設を使わせてもらったら、当然対価を払いますよね。
遊園地の乗り物に乗せてもらったらお金を払いますよね。
向こうも商売なんですから、設備代も電気代もかかっていますからね。
で、ですよ。よく聞いてくださいね。
以前までの僕は、スロットで何時間も遊ぶだけ遊んでおいて、あろうことか、
「お金がもらえない!」とキレていたんですよ!
クソヤバくないですか?
カラオケBOXや遊園地、さらには映画館や動物園、ゴルフ場や銭湯などで何時間も遊ぶだけ遊んで、帰りになって、「え?お金払うの?いや、くれるんじゃないの?お金減ったんだけど!」と、真顔で言っていたのと同じことですよ。
ガチクソ○○○○じゃないですか。
僕はこれに気がついてから、本当に自分が愚かであったこと、間違った認識をしていたこと、世間知らずだったこと、勉強不足だったこと、自分勝手な期待をしていたこと、洗脳されていたことを理解することができました。
それと同時に、なぜ今までギャンブルがやめられなかったのかということもようやく理解できたというわけです。
そしてあなたにも本当に本気で理解してほしいので、あえてここから徹底的に言っておきますね。
認識を変えてくれ!!
ここから先はもうお願いです。
あなたの今までの認識を変えてください。
それがギャンブル依存症をしっかり克服する唯一の方法です。
何度も言いますが、スロットやパチンコはお金を払って遊ぶものです。勝つとか負けるとかじゃないんです。僕たちは100%お金を払う側です。パチンコ台やスロット台を好きなだけ使わせてもらって、台やエアコンの電気代やトイレの水道やトイレットペーパー代までお店に払ってもらって。
なんで金がもらえると思うんや!!!
いい加減に気づきましょうよ。僕たちのほうが間違っていたと、素直に認めましょうよ。
僕はもう認めましたよ。自分の愚かさもね。
でもね、何も知らなかった10代の頃にパチンコにハマって、ずいぶん苦しみはしたけれど、今気づけて良かったとも思っているんですよ。
若い頃の過ちは誰にでもあるものでしょうし、何よりもこの先の人生を無駄にしなくてよくなったことが嬉しいのです。
若いときは自分でも思うほど本当に世間知らずでバカでしたしね。パチンコの罠にもそりゃ簡単にハメられるわなと、今は素直に納得しています。
で、あなたはどうするんですか?
という話なんですよね。
こうやってパチンコやスロット、ギャンブルというものの真実に気づいた人からどんどんやめていっているんですよ。
だからパチンコ屋にいる人の人数は年々減り続けています。
もう一度言いますが、ギャンブルがやめたくてもやめられないのは、自分自身で勝手に、勝てる、勝ちたい、勝って気分良くなりたい、お金を増やしたい、ストレスを解消したい、などと考えてしまっているからではないですか?
少しでもそうなったら良いなとか、そうなるはずだというような【期待】があるかぎり、ギャンブルはやめられませんよ。
期待なんて1ミリたりともしてはいけません。
そもそもどこの誰が僕のような勝手にパチンコ屋に遊びに来てはふてくされて帰っていくヤツに、お金をあげる義理があるんですかって話です。
自分勝手に、すべて自分の都合の良いように考えるのをやめろ!!
これは過去の僕にビンタしながら言ってやりたい言葉です。
そしてパチンコ屋さんのことを考えてみてください。
何億円もかけて店舗を建設して、お店の家賃や電気代や従業員の給料、台の入れ替えや備品の購入費などで毎月毎月何千万円も飛んでいくような大きな商売をしておられるんですよ。
その中で100%確実に営業利益を確保していかなければいけない。
その店舗の責任者たるもののプレッシャーを考えたことがありますか?
本当に大変なお仕事なんですよ。
そんな人たちから、自分がなんでお金をもらえると思っているのか。
さすがに厚かましいと思いませんか。
僕はもう本当に納得しましたよ。
そして本当に恥ずかしかったです。
今まで勝手に勘違いしていて本当にごめんなさいと、パチンコ屋さんに謝りたいぐらいです。
そのくらい、もう徹底的に認識が変わってしまっているのです。
だ・か・ら・こ・そ・二度と行かない!
死ぬまで行かない!!
死んでも行かない!!!ブチッ
やっと、心からそう思えるようになりました。
だから結論として、過去の僕のようにギャンブルで勝てると思っているうちはやめられないというわけです。
おわりに
途中で熱くなりすぎて血管が切れてしまいそうになりましたが、今回のテーマは本当にギャンブルをやめるための重要なポイントです。そのため少々熱くなってしまいました。
ちなみに酒やタバコにギャンブル、いわゆる依存症というものには世の中の多くの人が悩まされていますが、ふと、うまくこれを克服できてしまう人もいれば、一生克服できないまま人生を終える人もいるじゃないですか。
その違いが何か分かりますか?
答えはその人の認識にあります。
認識の変化がカギ。しかしそこに至るまでに、多くの気づきや底つき体験、知識、学びが必要になる場合も多いです。
だから本気で、かつ素直に学ぶ姿勢が必要ですし、素直に学ぶためにはまず自分が依存症であることを認めなければならない。
だから頑固な人ほど、そのまま人生を終える確率が高くなるわけです。
結構ですね、こうやって理論立てて考えていくと、あれほど絶望的に感じられたギャンブル依存の克服にも光が見えてきませんか?
ここまで真剣に読んでくれたあなたは、もう少しのところまで来ていると思いますよ。
早くこっち側へ来てください。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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