「パチンコやスロットは還元率の高いギャンブル?」
ギャンブルには還元率というものがあります。
ギャンブルにおける還元率とは、使ったお金に対して払い戻されるお金の割合のことをいいますが、日本にあるギャンブルには、どのギャンブルにも基本的にこの還元率が設定されています。
そしてそのギャンブルの還元率は、パチンコやスロットが一番高い、つまり一番還元率が良いなどといわれることがあります。
はたしてそれは本当なのでしょうか。
そのわりには僕はこっぴどく負け続けてきましたので、その原因を解明するためにも、ギャンブルの還元率というものについて改めて考えてみました。
ということで今回は、パチンコやスロットをはじめとするギャンブルの還元率について書いていますので、一緒に見ていきましょう!
パチンコやスロットの還元率は?
まずは日本にあるギャンブルの還元率をそれぞれ見ていきましょう。
ギャンブル名 | 還元率 |
---|---|
パチンコ・スロット | 約80%~85% |
競馬 | 約75% |
競輪 | 約75% |
競艇 | 約75% |
オートレース | 約75% |
宝くじ | 約45% |
公営ギャンブルがおよそ75%前後、宝くじが45%前後です。
それに対してパチンコやスロットがおよそ80%~85%!
これは例えば、10000円を賭けた場合に、競馬や競艇ではおよそ7500円が払い戻され、宝くじではおよそ4500円、そしてパチンコやスロットではおよそ8000円から8500円が払い戻される(還元される)ということです。
もちろんギャンブルは毎回10000円を賭ければこの割合でお金が返ってくるのかといえば、そうではありません。
膨大な回数、人数、金額が動く中で、あくまでトータルとして大体このような割合になるというものです。
そして確かにこの数値だけ見ると、「パチンコやスロットが一番還元率が高い」といえますので、パチンコやスロットが一番還元率が良いということは嘘ではないのかもしれません。
ただし!
この数値だけで考えるのは危険です。
それにはいくつかの理由があります。
パチンコやスロットの還元率は公表されていない
国や地方自治体が管轄する公営ギャンブルや宝くじは、還元率や控除率の割合が公表されています。
例えば還元率が75%なら、「掛け金の25%を控除しますよ」、「そしてそのうちの何%が運営団体に入りますよ」、「残りは国の財源ね」というように、あらかじめ決められていることを開示しています。
しかしパチンコやスロットを置くパチンコ店は、民営団体のため、はっきりとは数値を公表していませんし、法的にその義務もないということなのでしょう。
そのためこの約80%~85%というのは、あくまでプレーヤーが投入した金額から実際にプレーヤーに払い出されているであろう数値や、パチンコ業界の年間の総売り上げと粗利益の関係から計算して割り出した、推測値であるということです。
実際には店によって違うともいわれていますし、考えてみれば確かに、出玉の交換レートも店によって違えば、貸し玉の数も違い、景品の交換手数料も店によってまちまちです。
さらにはパチンコ店は、釘や設定にて、日々還元率を操作できるといっても過言ではありませんので、特にパチンコ店が抜きたい(店の利益を多くしたい)日などには、この数値も果たして正しいといえるものかどうか、信頼できるものかどうか、非常に怪しいと感じてしまいますよね。
そして重要なことをもう一点。
パチンコやスロットは試行回数がめちゃ多い
パチンコやスロットの還元率が他のギャンブルと比べて高いというのが本当だったとして、それでも負けが多くなってしまう理由に、試行回数が多いということが挙げられます。
どういうことかといいますと、例えば宝くじ。
僕もたまに宝くじやロト6などを買う時がありますが、買っても1回で大体3000円分とか、6000円分ということが多いです。(これを投入金額が3000~6000円とします。)
それに対してスロットの場合、1ゲームに60円かかります。
それを何百回も、何千回も繰り返すんですよね。
小役やボーナスの払い出しを一旦無視して、投入金額だけで考えてみましょう。
例えば1日で6000ゲーム回すのに、投入する金額は360000円です。
それが85%還元されたとしても、360000×85%=306000円、54000円の負けですね。
1日9000ゲーム回すなら、実に540000円も投入していることになり、540000×85%=459000円、81000円の負けです。
なんとなく体感的にも納得できる数字ではないでしょうか。
1日(1回)で30万円~50万円もギャンブルしていたら、例え還元率が高くても、失うお金は大きくなるはずですよね・・・。
「わしは1日で54万円も突っ込んでねえぞ」と思うかもしれませんが、実際は小役やボーナスで出てきたメダルもどんどん投入していますので、自分の持っている現金からは81000円が出ていったという感じです。
ただ、この考え方には諸説様々ありまして、他にも機械割で考えるということもあります。
例えば設定1の機械割が97%の台があるとしますね。
同じく54万円分突っ込んでみましょう。
540000×97%=523800、最悪の設定1でも、523800円分のコインは返ってきましたので、少々の負けで済んだとほっとして、523800円分のコインを景品に交換しましょう。
交換レートは5.5枚の店です。
1枚20円のメダルが18.18・・・円になります。
18.18÷20=0.909(90.9%)
523800円分のコインを5.5枚交換のお店で換金してもらうと・・・、523800×90.9%=476134.2円。
さらに交換時には手数料も取られますかね。
例えば10000円で150円として。
476134.2円なので、47.6×150円=7140円
476134-7140=468994円
細かいのでざっくりと469000円としましょうか。
5.5枚交換のパチンコ店で、設定1を9000ゲーム回して、手に入るお金は540000-469000=-71000
-71000円が手に入ります、というか71000円負けです。
先ほどの計算でも81000円という金額が出ていたので、それほど大きな差は無いように思います。
ちなみに6枚交換で今の計算をしてみると、約110000円の負けです。
そして僕は数学が得意ではなく、むしろ苦手な分野ですので、これ以上の深い計算は残念ながらできません。(笑)
ただ、いろんな情報を見ていると、パチンコやスロットの還元率は「90%以上ある」とか、「70%も無いぞ」など、公表されていない以上どれが本当なのかは分かりません。
それでも一応80%~85%が有力な情報だと思えるのは、こういった計算にさらに非等価店の店の割合や、業界の純利益率、年間の遊技人口やパチンコ店の営業時間の分布、その他機種ごとの諸々のデータ指標などから、可能な限り綿密に割り出した数値であろうことが伺えるからです。
それでもパチンコ業界の本当の売り上げや利益など、実際には国も含め誰も完全には把握できていない、それが現状じゃないのかなとも思います。
一応毎年の売り上げや利益、遊技人口などの指標は発表されていますが、実際にどうやって数えているの?と思いますよ。
ただ一つだけ分かっていることがあるとすれば、パチンコやスロットがいくら他のギャンブルと比べて還元率が高いものであったとしても、打てば打つほどお金は減りますよということですね。
おわりに
数学が苦手なくせに、慣れない計算をたくさんしたので、よく知っている人から見れば突っ込みどころが満載かもしれません。(汗)
ただ、今回の記事のポイントはそこではなくて、もう一度最初の各種ギャンブルの還元率の表を見てみてください。
賭けたお金が100%以上になって返ってくるギャンブルなんてどこにもないんですよね!!うわああああああああああああ( ;∀;)
ギャンブルはやればやるほど、負けるようにできている。
ギャンブルはやればやるほど、負けるように作ってある。
ギャンブルはやればやるほど、胴元が勝つようにしてある。
僕は、今まで、何のために、ギャンブルをしていたのか。
これ以上、ギャンブルをする理由はあるのか。
ないわな。
そう思えたら、良しとしましょう。^^
関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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