「他に楽しい趣味でもあればパチンコやスロットをやめられそうなんだけど・・・」
このように考えている人は結構多いですね。
実はかつての僕もまさにその一人で、パチンコやスロット以上に楽しいと思える趣味や遊びさえ見つかれば、パチンコやスロットをやめられるのになどということをよく考えていました。
結論から言うと、
パチンコやスロットをやっているうちは、見つけられなかった
ですね。
それではそもそもパチンコやスロットよりおもしろいものは世の中にはないのかという話ですが、そんなことはありません。
むしろ反対です。世の中にはパチンコやスロットよりおもしろいものがたくさんあって、パチンコやスロットのゲーム性を考えたら、本来は遊びや趣味としてはおもしろくないほうの部類でしょう。
それなのになぜ、僕も含む多くの人が「パチンコやスロットに代わる趣味がなかなか見つからない」という状態になってしまうのか。
その理由について一緒に考えてみましょう。
ということで今回は、パチンコやスロットに代わる趣味がなかなか見つけられない理由について書いています。
パチンコやスロットに代わる趣味がなかなか見つからない理由
もう一度言いますが、パチンコやスロットよりおもしろく、魅力的な趣味や遊びは世の中にたくさん存在しています。
もちろん趣味嗜好は人それぞれですので、ここで「僕はこれが好きなのであなたもこの趣味をぜひ」、などというつもりはありません。それはあまり意味がないですよね。
はっきり言って、あなたの好きなことや好きなもの、趣味嗜好は、すでにあなたが持っています。あなたの中にあります。というか、すでに十分経験してきています。今まで生きてきた中でですね。
好きな遊びや好きな場所、好きな食べ物、心地良いと感じる音楽や景色や好きな人と過ごす時間、そういったものは、実はあらためて探す必要もなく、すでに自分の中にたくさんあるものなんです。
問題はですね、
それがギャンブルによって心から楽しめなくなってしまっていること。
なんですね。
その理由が、パチンコやスロットを始めとするギャンブルの刺激の強さにあります。
ギャンブルを繰り返したことにより、本来の自分の脳の働きが阻害されてしまっていることが、楽しい趣味がなかなか見つけられない、あるいは以前楽しかったことが楽しめない原因となっているんですね。
ギャンブルのあまりの刺激の強さに脳が支配されてしまっていて、本来の自分の好きなものが見えなくなっていたり、楽しめなくなっている、興味が持てなくなってしまっている状態なんです。
つまり、本来の自分が楽しい、おもしろいと感じられる趣味や遊びは実はすでに身の周りにあるのに、ギャンブルの弊害でそれらが楽しめなくなってしまっているので、探してもなかなか見つけられない状況になってしまっていると。
さらにその状態で、ましてや今までやったことのない新しい趣味にチャレンジなどしても、そりゃなかなか続きませんよね。そしてまたパチンコやスロットに逆戻りしてしまい、「やっぱり見つからなかった」という思い込みだけが強くなり、ますますパチンコやスロットやめられなくなっていく悪循環。
ギャンブルの刺激というものは、僕たちが考えているよりずっと強いものです。
それこそ通常の生活を送るうえではまず感じることのない、ありえない刺激の強さと頻度なんですね。
なけなしのお金を握りしめてパチンコやスロット台に座り、一点をじっと見つめて、「出ろ、出ろ、出せよ!」と怨念にも似た思念を何時間も飛ばし続け、パチンコやスロット台はその思いをより煽り焚きつけるかのごとく、強い音と光で人の脳を刺激し続ける。
その先には、勝っても負けても、ものすごい強烈なイメージが脳を支配することになります。
勝ったら勝ったで、「次も勝てる」、「うまくやれる」、「またあの高揚感を味わいたい」などと考えますし、負けたときには「絶対に取り返す」、「次こそはうまくやる」、「負けたままで終われない」という感情になり、まさに無限ループに陥ってしまうんですね。
これには脳の快楽をつかさどっている脳内物質が関係していて、あのパチンコやスロット台の強烈な音や光や演出も、もうすべては人間の脳科学に基づいて計算され尽くしたうえでのシステムでしょう。
それに対して、「自分だけはうまくやれる」などと考えてはいけません。それはまさに相手の思うつぼです。そのような人間の浅はかな思慮念慮や感情の推移などはもうすでに計算済みなんですから。
やればやるほど、ハマっていく。
そのように計算され尽くしているのです。
だからこそ、そんなものと戦っていてはダメ。すぐに離れることをおすすめします。
逃げるが勝ちなんです。というか、逃げるのが正解。唯一無二の回答。
本来の自分が楽しいと思える趣味を見つけるのも、これ以上自分の生活を苦しくしないようにするのも、この先の自分の人生をより良いものへと変えていくにも、すべての正解はそこから離れることです。
ここで本題なんですが、パチンコやスロットをやめるために趣味を探すのではなく、パチンコやスロットをやめない限りは楽しめる趣味が見つからないのだということに気づかないといけません。
次はその話をしていきますね。
パチンコやスロットから離れるのが先
「毒を抜く」なんて言葉がありますが、パチンコやスロットから上手に抜け出し、新たな趣味、というより、本来の自分が心から楽しいと思える趣味にうまく移行していくには、やはりパチンコやスロットからまずはとにかく離れることです。
まずしっかりと一定期間離れ、自分の脳や精神状態を正常に戻すことが大きなポイント。
パチンコやスロットをやめたくてもやめられない、あるいは、パチンコやスロット以外のことが楽しめない、興味が持てないと感じているのであれば、それはもう正常な状態とは言えません。
少しでも早く、パチンコやスロットから物理的にも精神的にも時間的にも距離を置くことを考えましょう。このブログではそのためのお手伝いをしていますので、詳しくは他の記事も参考にしてみてくださいね。
パチンコやスロットから一定期間、そうですね、人にもよりますが、おおむねまず数週間から数か月程度離れることで、少しずつ、本当に少しずつですが毒が抜けてきます。パチンコやスロットへの依存心や執着心が少しずつ薄れてくるということです。
その状態で、過去の自分が好きだったことや興味があったことをあらためてやってみると、やっぱり楽しくてハマってしまったりするんですよね。
パチンコやスロットをうまくやめるには、その効果を大いに利用していきましょう。
ポイントはやっぱり過去の自分が好きでよくやっていたこと、ハマっていたものの中に答えがあることが多いですよ。それが先に述べた、好きなものはすでに自分の中にあるという意味です。
よく、パチンコやスロットに代わる新たな趣味を見つけましょうという話がありますが、禁パチ禁スロをうまくやるコツは、まったくの新しい趣味を探すのではなく、過去の自分が大好きだったことを思い出すことです。
パチンコやスロットから離れてまもない間はなかなか思うように楽しめないかもしれませんが、その理由がギャンブルの脳への刺激の蓄積であること、そしてその回復、つまり毒を抜くには少し時間がかかるということ、さらに上手にそこから抜け出すヒントは自分の中にあるということを知っていれば、迷わずに済みますし、恐れることもありません。
だからよくこの話を聞いておいてください。
多くの人が依存症を克服できない理由は、その抜け出し方を知らない、うまく抜け出すコツを知らないからということもあります。
本来の自分が好きだったことを楽しめなくなっている理由やその解決方法を知ることで、迷わず、恐れずに禁パチ禁スロをしていきましょう。
大丈夫、その先には必ず本来の自分の好きなことを楽しめる時間や心のゆとりが待っていますから。
ただ病気の治療には、焦らず、リハビリ期間も大事ということも知っておいてくださいね。
おわりに
パチンコやスロットから離れ続けていると、本当に少しずつですが、自分の脳が本来の感覚や感情の働きを取り戻していきます。
そこで自分が昔から楽しんでいた趣味や遊びをやってみてください。やっぱりおもしろいですし、楽しいと感じられますよ。それこそパチンコやスロットの何倍もね。
そしてそこで多くの人が気づくんですね。
いかにパチンコやスロットに人生のいろんなものを奪われていたかということに。
お金、時間、精神、楽しみ、ゆとり、余裕、心地良さ、癒し、体力、気力、行動力・・・、あらゆるものが減らされた状態で、本当に人生楽しめますか、楽しんでいますかって話。ここに気がつかなければいけません。
そこに気がつけなくなっているのも、こういった話に興味が持てなくなっているのも、その理由はどこにあるのかということを一緒に本気で考えていきましょう。
※今回の記事は以前にいただいたコメントも参考にさせてもらっています。コメントをくれる方、いつもこのブログを読んでくれている方、本当にありがとうございます。
かくいう僕も重度の依存症と戦っている身ですので、自分自身、今後もいろんな検証や考察を重ねて、禁パチ禁スロをより確固たるものへとしていきます。そこで得た経験や知識がまた同じ悩みを持つ誰かの参考になればうれしいです。
今後も問題があればぜひ一緒に考えていきましょう!^^それでは!
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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