「もう本当にギャンブルをやめたい・・・」
「やめなきゃ私の人生はもう終わりだ・・・」
あなたの悲痛なその叫び、僕にはよく分かりますよ。
なぜなら僕自身が20年以上もこのような気持ちを抱えながら、ギャンブル依存症に苦しみ、本気で悩んできましたからね。
ギャンブル依存症は、人生を奪います。
ギャンブル依存症は、人生を壊します。
大げさではなく、本当に恐ろしい病気、疾患、障害なんです。
自分がギャンブル依存症だと自覚した時点で、本気でなんとかしていかないと、本当に人生が崩壊します。
それは借金の問題であったり、大事な人を失うことであったり、さらに仕事を失うことや社会的信用を失うことにも繋がっていき、気づいたときにはもう人生が詰んでいたということに本当になってしまうんです。
あなたも「このままではダメだ」と思い悩み、大変な状況の中このブログを読んでくれているのだろうと思います。
今の自分の状況をなんとかしたい、自分の人生を取り戻したい、本来の自分らしく楽しく幸せな人生を生きたいと。そう考えているのであれば、ギャンブル依存症を克服することを絶対に諦めないでください。
諦めなければ、道は開けます。道はあります。
かつて本当に絶望的にギャンブルを断つことができなかった僕でも、決して諦めずにギャンブル依存症の克服を模索し挑戦し続けたことで、現時点で5年以上という期間、一切のギャンブルを断つことができています。
そしてもちろん言うまでもなく、ギャンブルのない日々の暮らしは本当に穏やかで、自分らしく人生を生きられているという実感があります。
ギャンブルのない人生とは、こんなにも穏やかなものなのかと。
嘘偽りなく、心からそう思うんですよ。
だからこそ、あなたにもこの思いを早く味わってほしい。
つまり僕と同じくあなたにも本気でギャンブル依存症の克服を目指し、ギャンブルをやめ続けることで本来の自分の人生を取り戻し、そして幸せになってほしいのです。
ギャンブルにハマる人は、少なからず何かしらの厳しい人生を生きてきた人が多いです。
心に傷を抱え、何も問題が無いように振舞いながらも、人生にどこか生きづらさを抱え、大人になってもなお日々苦しみ続けている。
そして一見それを救い緩和してくれるかのように思わせる、きらびやかな光と音と射幸性に彩られた非現実的空間にあるギャンブルに、意図せず吸い寄せられ、のめり込み、そして抜けられなくなってしまう。
そういった必然的な現実、リアルがあります。
まさに僕もそうです。
ゆえに、人生をギャンブルに奪われていました。
そんな人生を好転させる手段はただ一つ。
ギャンブルを断つことです。
もうあなたも分かっていますよね。気づいていますよね。それをしないことには何も始まらないということに。
しかしここで問題になるのが、どうやったらギャンブルをやめられるのかです。
皆、ここでつまずきます。
むろん僕自身も大いにつまずき、何度も転び、スリップし、諦めかけてきました。
しかし諦めずにこれを模索し続けた結果、ようやく「これだ」、「これだった」という、ギャンブル依存症の克服方法にたどり着くことができました。
その方法は僕自身が自らの人生をかけて試し、実験してきた問題解決方法ともいえます。
僕自身、「依存症が治った」なんてことは言いませんし(そもそも依存症は完治が困難)、または「克服しきったぞ」、「完全回復したぞ」というのが心から言い切れるのも、それこそ自分の人生が終わる瞬間まではできないということも理解しています。
それだけ依存症というのは人生を通しての問題なわけです。
ただ、それでも僕は今、ギャンブルを断てている。
ギャンブルをやらずに済んでいる。
これは紛れもない事実。現実。
これを踏まえ、今回あなたに伝えたいのが、ひいや式ギャンブルのやめ方(人生カウンセラーひいや式ギャンブル依存症克服メソッド)です。
このやめ方を実践し、あなたにも僕のようにギャンブルをやめられない絶望の淵から這い上がり、人生を好転させていってもらうことを願ってやみません。
前置きが長くなりましたが、今回は【ひいや式】パチンコ/スロット/その他のギャンブルのやめ方完全ロードマップということで、普段のこのブログには書ききれないノウハウを体系立てて書き連ねています。
そのためかなりのボリュームのある記事になっていますし、要所要所で関連記事や参考記事のリンクも貼ってありますので、さらに詳しく情報を得ようと思うと読破するのに結構な時間を要すると思いますが、それでもしっかり読み込んでもらう価値は十分に提供できると考えてこの記事を書いています。
ぜひゆっくりと時間を取って読み込んでみてくださいね。
なにより、ギャンブルをやめられないことほど大変でつらく苦しいことはないじゃないですか。
その苦しみやつらさを知っているあなたであれば、これらの情報をしっかり読み取り、本気で実践していく決意も覚悟も持てるはずですよ。
いや、持たなければならない。
そしてこの決意と覚悟が持てるのは、本当に地獄を見た人だけなんです。
ギャンブルをやめるにも、それ相応の理由がいる。切羽詰まった状況がいる。圧倒的な覚悟がいる。それを持てるのは、今本当に苦しんでいる人だけです。
あなたが現状に本当に苦しみ、悩み、そしてそれをなんとかしたいと考えているならば、この先を読み進め、そして真剣に実践していってください。
人生の中で本気の本気になれるタイミングや時期というものはそう多くはありません。
今人生を変えられないなら次はないぞと。そういった真剣さ、必死さ、覚悟が必要です。
そして最後に、僕はこの方法以外でギャンブルを断つことはできませんでした。
20年以上、あらゆることを試してきましたが、本当に効果を得られた方法は今のところこの方法だけです。
あなたももし今まで何をやってもギャンブルをやめられなかったという経験があるならば、ぜひ真剣にこの方法を試すことを考えてください。
「お金を持たなければやめられるよ」、「他にハマれる趣味を見つけましょう」、「誰かにお金を預けましょう」といった方法を散々試したがダメだったという過去の僕のような人に、ぜひ知っておいてもらいたい方法。
それがひいや式ギャンブルのやめ方、【人生カウンセラーひいや式ギャンブル依存症克服メソッド】です。
今回はその方法をひいや式ギャンブル依存症克服の完全ロードマップとして解説していきますね。
それでは一緒に見ていきましょう!
ひいや式ギャンブルのやめ方完全ロードマップ
これから話すパチンコやスロット、その他のギャンブルをやめるための方法が【人生カウンセラーひいや式ギャンブル依存症克服メソッド】となりますが、これはギャンブルをしっかりと断つための情報を体系的にまとめたものです。
そしてこのメソッドには、ギャンブルをやめるにあたっての大切な知恵や考え方が集約されているわけですが、その中でもかなり重要なポイントとなってくるのが、その取り組みの順序です。
詳しくは各章で解説していきますが、つまりは「新しい趣味だけ始めてみる」といったことや「とにかくお金を持たないようにする」といった単一的な行動だけでは、ギャンブル依存症の克服にはなかなか繋がらないという現実もありますので、まずは全体を通した流れ(順序・順番)を見てもらいたいと考えています。
その全体的な流れがロードマップ(手順)であり、その中身の内容がメソッド(方法)というわけですね。
詳細はあとにして、まずは以下の流れを確認していきましょう。
2.ギャンブル依存症を必ず克服すると決断する
3.ギャンブルについての知識をつけて認識を変える
4.ギャンブルと自分との関わりを紐解く
5.ギャンブルに対する具体的な対策をする
6.ギャンブルを遠ざける習慣をつける
7.ギャンブルのない充実した人生を実現していく
0.スリップしたときには原因を徹底的に追及する
一見してなかなかのボリュームがありそうですが笑(何度も言いますが今回はしっかり時間をとって読んでくださいね)
しかしどれもこれも、ギャンブル依存症克服のためには欠かせない重要な項目と順序ですので、順番に見ていきましょう。
1.ギャンブル依存症を自覚する
まず第一に、自分がギャンブル依存症であるということを自覚するところから依存症克服の道は始まります。
これがまず大事になるのは、依存症は否認の病(ひにんのやまい)といわれるほど、自分のことを依存症であるとか、れっきとした依存状態にあるということを認めたがらない、あるいは認めることができない人が驚くほど多いためです。
これはギャンブル依存症に限った話ではないですが、例えばアルコールにしろタバコにしろギャンブルにしろ、「自分はまだ大丈夫」とか、「自分はその気になればいつでもやめられる」などと考えてしまうことが往々にしてあるんですね。
この状態のまま依存症を克服することは困難です。というか、ほぼ無理ですね。なぜなら本人が「病気じゃない」と言ってしまっているわけですから。そもそも治療しようとか本気で治療したいとはならないですからね。
例えばお医者さんに、「あなたの身体にガンができていますよ」と検査結果を提示されたとして、その患者が「いや、そんなはずはないです」と治療をせずにいるようなものです。結果として、本人の意思に関わらず病気がどんどんと進行していく可能性は高いでしょう。
だからこそ、まずは自分がギャンブルに依存してしまっているということを認めることが第一要項。
自分の力ではもうギャンブルをやめることができなくなってしまっている、ということを認め、自覚することが治療の第一歩なんです。
自分は病気なんだということを認め、自覚し、納得する。
そうすることで、ここまでギャンブルに悩んでいる自分のことも理解し認められるようにもなりますし、それならばと素直に治療しよう、病気と向き合おうという気にも本気でなれるのです。
実際にお医者さんにギャンブル依存症だと診断されたかどうかは重要ではありません。
自分がギャンブル依存症かそうでないかは、ネット上でチェックすることもできますし、そういったチェックシートも簡単に閲覧することができます。
要件にいくつか当てはまっていれば、ギャンブル依存症の可能性が高いというものですね。
簡単なチェックポイントとしては主に、以下のようなものがあります。
「も、もうやめてくれ!!」
「僕のHPはもう0ですよ!!」
と泣き叫びたくなるような、ギャンブル依存症あるあると言っても過言ではない項目ばかりですね。(というか僕あるあるですよこれはまさに)
完全に、依存症。Sランクの、依存症。僕の場合はね。ほとんど当てはまっていますから。
そしてあなたがどのくらいの依存度にあるのかは僕には分かりませんが、分かりやすい主なところで言いますと、やめたくても自分の意志でやめられなくなっているかどうかということや、お金が尽きるまで、あるいは借金してでも打ってしまうかどうか、そしてギャンブルによって仕事や生活を含めた人生の質(クオリティ)が低下しているという自覚があるかどうかですね。
この記事を真剣に読んでいるあなたなら、すでに何かしらの自覚はあるのでしょう。
実はそれに気がついているだけで、チャンスです。そしてラッキーなんですよ。
多くの人が自分が依存症だということを認められないまま、もしくは気づかないまま、その人生を終えていきますからね。
その場合、もちろん言うまでもなく、一生依存症の克服はできず、対象となるギャンブルなどに目いっぱい時間やお金や命を費やしたうえで、その人生を終えるということになります。
まさにこれは依存症ビジネスの奴隷状態。
こんな悲しいことってありますか。
僕は「そんな人生は絶対に嫌だ」と考えたわけです。
〇ぬまで奴隷状態にあって、自分の人生が満足できる状態になるはずがないですからね。
だからもう素直に自分は依存症であるということを認められたし、何とかしてこれを克服しようと努められたし、その現実と向き合うことができたのです。
しかしここでも、「俺は奴隷なんかじゃねぇし!」と言って認めず、現実を受け入れず、治療も改善策も取り入れなければどうでしょうか。
それが否認の問題なんですね。
別に格好悪くないですよ、依存症は。病気なんですから。すべてその人が悪いわけでもないのかもしれないし、何かしらの理由や問題があって仕方なくそうなってしまっていたという人も多いんですから。
だからこそ気づいた時点で、本気で依存症を克服すると決めて頑張っていくほうが、むしろかっこいいじゃないですか。それにそのほうが自分にとっても納得できますし、人生の後悔も少なくなりますよ。
頑なに否認して、頑なに情報を取り入れず、頑なに問題と向き合おうとしない。それも一生。
その状態で依存症を克服できる人はいるのでしょうか。
周囲を見渡しても、僕は今まで見たことがありません。
ということでまずはとにかく、自分がギャンブル依存症だということを自覚し、認めることからギャンブル依存症克服の道は始まりますよということです。
現状をよく理解し、把握し、そして具体的解決策を練り、実際に行動して実践していく。この流れが必要です。
そこには素直さや柔軟さ、問題と向き合う勇気や覚悟、そして行動力や継続力といったものが必要になってきますからね。
もうそんな面倒なことはしたくないとか、なんか難しそうだからもういいとか、どうせやっても無理だとか、いかにも人生を諦めた老〇が言いそうなことでしょ?それではできるものもできませんよね。
で、あなたもそれでいいんですかって話。
本当にこの入り口でつまずいているというか、入り口にすら立てない人が多いんですよ。
否認の病といわれるゆえんはそこにあります。
ここをしっかり認識していきましょう。
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2.ギャンブル依存症を必ず克服すると決断する
自分がギャンブル依存症であるということを自覚したならば、次にやるべきことはこれを必ず克服すると決断することです。
そしてここでのポイントになってくるのは、その本気度ですね。
ここは意識の問題にもなってきますので、文章で解説するのが難しいところではあるのですが、とにかく本気の決断をすることです。
決めて、それ以外を、断つ、決断とはそういうことです。
ギャンブルをやるかやらないかという選択肢のうち、「やる」という選択肢を100%確実に排除します。
すると選択肢が「やらない」の一択になりますので、迷いがなくなります。
しかしそうは言っても、分かりますよ。僕もS級依存症者ですからね。
自分で決めた約束や誓いなど、何度破ってきたことか。
あなたにもその不安はありますよね。
しかしですね、それも踏まえてです。
そうなることも見越して、そうなる経験則も見通して、です。
そのうえで、もっと大きな覚悟が要ります。
圧倒的覚悟と言ったりもしますが、感覚的なことなので言葉では伝わりづらいでしょう。しかしそれでも実感してください。感じ取ってください。圧倒的な、覚悟。圧倒的な覚悟を持った、決断です。
詳しく話すならこうです。
おおむね、圧倒的な覚悟と言う言葉の中には、こういったニュアンスが含まれます。
とにかくギャンブルをやめることを人生の最優先事項に置き、できることは何でもやるという泥臭い戦略。そして何があっても逃げない姿勢、どんな困難にも立ち向かう覚悟、どんな面倒なことにも手間を惜しまず、本気で取り組む決意と信念。
そして一度きりである今回の自分の人生の中から、ギャンブルを絶対に排除する!絶対にやめる!と「決める」ことです。
言葉でどれだけ伝えられるかですが、僕の場合パチンコやスロットをやめるために、例えばパチンコのない海外に移り住むとか、または無人島で暮らすことも真剣に考えていましたし、指を何本か切り落とせばもしかしたらスロットのボタンを押したくなくなるのかな?などと考えることもありました。
それだけ、切羽詰まっていたのです。
しかし、本来そんなことはしたくはない。当然です。
だからこそ、自分の最悪な状況、底の底の底に落ちた人生をリアルに想像し、そうなる前に本気で取り組むんだという覚悟が必要なんです。
人生の底の底の底というと、カ〇ジの地下労働施設を思い出します。(ギャンブルのマンガの話ね)
もしくは、ウ〇ジマくん。(闇金の話ね)
こういったリアルドキュメンタリーチックなマンガも、底の底の底の人生というものを疑似体験させてくれます。(名著ですな)
ようは、自分自身がそこに対して真剣になれるか。自分事として考えられるか。これ以上落ちていく人生は嫌だと、意地を張れるか。プライドを持てるか。自分の人生に責任を持てるか。自分を愛せるか。自分を尊重できるか。自分の尊厳を保とうと思えるか。です。
人は諦めたり、希望を無くしたり、打つ手がなくなって八方塞がりの絶望を感じたとき、心はもろく崩壊しやすくなります。
だからこそ、決して諦めず、必ず克服できるという希望、現に克服している奴もいるんだという希望を持ち、そしてまだまだ打つ手はある、まだやっていないこと、できることがあるんだという認識を持ってください。
しかしそれらを学び実践することは容易ではありません。自己認識が変わるほどの膨大な知識や情報を入れたり、それによって考え方を改めたり、実際に行動を変えていかなければならなくなります。
そういったことまでをまるっと含めて、
何でもやるという圧倒的覚悟
が要るのです。
実際大変ですよ。依存症をしっかり断ち切るのは。
そう、決して簡単とは言えなかったです。僕の場合も、ここまでくるにはね。
ギャンブルをしない日々が安定してくるまでには数か月から数年単位という相応の期間もかかるし、何度も何度も、挫けそうになったこともあります。
でもそんなときに僕の心の支えとなっていた思いは、今までギャンブルによって迷惑をかけてきた家族やパートナーへの本当に申し訳ないという気持ち、そして自分の人生をこのまま終わらせたくないという意地、さらには自分の子供たちへ見せたい自分の本来の親としての姿勢や、一度きりの人生を自分らしく生きていきたいという強い強い思いでした。
ギャンブルをやめることは、自分の人生を変えること。生き方を変えること。
そしてそのためには、まず自分自身が一から生まれ変わるくらいの覚悟が必要なんだと。
そう自分に言い聞かせてきました。
もはや執念と言ってもいいかもしれない。
ギャンブルをやめて、真っ当な人生を送りたい。
ギャンブルをやめて、自分らしい人生を生きたい。
ギャンブルをやめて、幸せになりたい。
ずっと、そう考えていました。
そしてそのために何をすべきかを真剣に考え抜き、やるべきことを最優先にし、どんな面倒なことにも全力で取り組み、決して諦めず、逃げない姿勢と決意と信念と執念と覚悟を持つ。
こういったことが、ギャンブル依存症の克服には必ず必要になってきます。
「なにもスポーツや格闘技の世界でチャンピオンになろうというわけじゃあるまいし、大げさだな」と思う人もいるかもしれません。
しかし僕は知っています。
僕たちのような重度の依存症者たちにとっては、本当にそういった世界でチャンピオンを目指すくらいの難易度があり、相当の覚悟と力が必要になってくると言っても過言ではないということを。
だからこそ、本気の決断と、圧倒的覚悟をもってしないと、簡単に脱落してしまうわけです。
「やっぱり無理だわ」ってね。
また、「そんなに気張らなくても私はギャンブルをやめられたよ~」という人の声もあるでしょう。しかしそれもあくまでも「その人にとっては」という話。自分には自分だけの問題や課題があって、その対処法も難易度も人それぞれである、ということをまずもって知っておかなければいけません。
また、ちょっとここで矛盾するようなことを言いますが、ぜひあなたにもこれからの希望を持ってもらいたいと思いますので、今の僕の正直な感想も書いておきます。
それは、
ギャンブル依存症を克服するのは簡単ではないが、そこまで難しくもない
です。
あくまでも現時点での僕の感想ですけどね。未来の話は分かりませんから。
ただ、僕はあなたにも絶対にギャンブルを断つことはできると信じていますし、それこそ僕のような依存症の素人の中年が今からプロの野球選手やサッカー選手になることに比べたら、十分に現実的な話になりますからね。
自分は、できる
何事もそう思うことからですよ。
そしてあなたが「依存症を必ず克服する」と、圧倒的覚悟を持って決断したならば、次にやらなければいけないことがあります。
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3.ギャンブルについての知識をつけて認識を変える
ギャンブル依存症の克服をやると決めたなら、あとはやるだけ。
しかしそれで何度も失敗してきているというのが現実ですよね。
ここではそれがなぜなのかという話をしていきます。
一つはここで挙げる、知識と認識の問題です。
「あなたがギャンブルにハマったのはいつのころですか?」
「そのときにギャンブルに対する正しい知識と情報を持っていましたか?」
僕は持っていませんでした。10代のころです。
今でこそネットであらゆる情報が得られるようになったので、自分から情報を得ようとする人にはたくさんの良い情報が手に入るようになりました。それゆえに最近はギャンブルをしない、賢い若者も増えてきましたね。
他にも今はたくさん遊びがあるからという事情もあるとは思いますが、そもそもギャンブルが儲かるものではないということをきちんと理解している人が増えているということは、昨今の業界の衰退から見ても明らかなことです。
しかし僕が10代のころといえばなかなかそういった情報に触れる機会もなく、ましてや自分の親や周囲の人がたくさんギャンブルをするという環境にあったなら、なおさら「何も考えずに」簡単にギャンブルに手を出してしまうわけですね。
そう、まさに無知。純真無垢なまでの、無知。
だからこそ、相手(業界)のいいように徹底的にハマってきたわけで。
そして問題は、いまだにあなたが当時のそのままの感覚でギャンブルをやり続けていないかということなんです。
要は現時点において、例えば以下のようなことにきちんと答えられる知識、きちんと説明できる見識をあなたが持っているかどうかということを確認してもらいたいのです。
そもそもギャンブルとはということや、なぜどれだけ台のことを学んでから打っても勝てないのか、なぜこれほどまでにハマり、そして抜け出せなくなるのか、なぜどれだけうまく立ち回ろうと思ってもそれができないのかというようなことを、一つ一つ細かく説明できるかどうかですね。
ここも超重要なポイントです。
10代の僕には、到底それが分からなかった。
当然説明なんて一切できなかったし、考えもしなかったし、答えなんて導き出せなかった。
だ・か・ら・ハマる!
そ・し・て・抜け出せない!!
となる。
10代のころだけじゃありません。その後20代30代を経ても、実際のところは何も進捗がありませんでしたよ。ギャンブルに関してはね。ゆえに、40代になるまでの本当に長い間、抜け出すに至らなかったのです。
「馬鹿」といわれればそれまでです。本当に自分でもそう思っています。なんとも愚かで、本当に無知だったなと。
でも今それがよく分かるのは、学んで知識を得たからです。
ギャンブルのことを知れば知るほど、学べば学ぶほど、勝てなくて当たり前だということが理解できるし、脳科学や心理学や精神医学までをもってして、人を依存させる作りになっている電子麻薬だということも理解できたし、それがあらゆる利権を巻き込んだ巨大な依存症ビジネスであるということもようやく理解できてきました。
「ああ、そりゃ、勝てんわな」と。
「そりゃハマるわ」と。
「そりゃ、地獄を見るはずだわ」と。
ようやくですよ、本当に。
ようやくこれらが頭の中で繋がって、腑に落ちて、連鎖的に広く理解できるようになったんですよね。
僕の場合それはネットや書籍でギャンブルや心理の知識と気づきを得たことが大きかったですが、そもそもそういった行動にたどり着いたきっかけも特筆すべきポイントなんです。
それが、僕と同じくギャンブル依存症と戦う人の発信するブログやYouTube、SNSを見るようになったことですね。
それによって、ようやく洗脳が溶けだしたのです。
「洗脳ってまた、大げさな」なんて言っちゃあダメですよ。
まさに洗脳でしかなかった。本当に。これはそこから離れてようやく気づけることなんです。
逆に言えば、ギャンブルの洗脳が残っているうちは、まだ抜け出すことは難しいともいえます。
それがそっくりそのまま、「なぜやめられないのか」という話にも繋がってくるんですが、とにかくですね、その洗脳から解き放たれ、そして自ら主体的にギャンブルに対しての正しい情報を集め、そして自らを知識武装していきますとね、どうなるかと言いますと。
なんでこんなもんやっとったんやー!!!
どえらいこっちゃ!!!
ってなるんですよ。いや、本当に。
そうなるとですね、ギャンブルに対する認識というものがまったく以前とは変わってしまうんですね。というか、知識をつける目的は、このように自分のギャンブルに対する認識を変えるためです。
ギャンブルに対する認識が変わるとどうなるのかと言いますと、勝てなくて当たり前ということがしっかり理解できますし、毎日麻薬をやっているのと何も変わらないということが腑に落ちますし、逃げるが勝ちという対処法の素晴らしさと賢さが本当によく分かるようになりますし、ギャンブルに対しての期待が一切なくなります。
だ・か・ら・やらない。
やりたくならない。
やらないで済むようになる。
我慢しない脱ギャンブルができるようになるわけです。
ちなみにこの我慢しない脱ギャンブルは、ギャンブル依存症克服の肝の一つでもあります。
我慢しないから、続けられる。
我慢が無いから、迷いがなくなる。
(参考記事)
また、ギャンブルに対する認識が変わっていくことで、よくギャンブル依存症関係のSNSのコメント欄にあるような、「パチンコ屋早く潰れろ!」みたいな、そういった怨念のような感情や、パチンコやスロットがとにかく憎いというような感情も、少しずつですが次第に浄化されていきます。
潰れろって叫んでも、なかなかすぐにはそうなりませんからね。
昭和初期から、いや、賭博(ギャンブル)に関しては江戸時代かもっと前から続いてきているわけで。
たぶん、僕たちが生きている間にはなくならないかもしれませんよね。
だからこそ、さっさと離れるのです。
さっさと関係を断つ。
そこに存在はしているけど、自分には関係のない世界。
自分の街にも確かにあるけど、なんの関わりもない状態。
「自分の街に昔から四角い倉庫みたいな会社があるけど、あれはなんの会社なんだろうね」と、数年に一回のレベルで認知する程度の関係性。そういう建物、街の中に結構ありますよね。それでいいじゃないですか。その感覚なら誰も迷惑はしないし争いも起こらずに済みますから。
僕らがまず目指すべきはその認識の領域であり、それが結果として図らずとも業界の大勢を変えることにも繋がっていくことでしょう。
だからこそ、あなたにもギャンブルから身も心も徹底して離れることを推奨しています。今、あなたが本当につらい思いをしているのであればね。
このまま業界と共に沈みゆく人生を歩むのか、それともいち早く抜け出して自分の本来の人生を謳歌するのか、自分で選択することができるし、逆にそれを決められるのは自分自身だけなんです。
だからこそ、真剣に考えよう。自分の人生に真剣になろう。そのために学ぼう。まだまだ知らないことや理解できていないこと、腑に落ちていないことや納得していないこと、騙されていることや勘違いしていることや思い込んでいることはないかと、徹底的に考え抜くことです。
ここでは、無知だった自分を認め、必要な知識を得て、認識を変える(洗脳を解く)という脱ギャンブルにおいて重要なプロセスを経るステージです。
(この章の関連記事はこちら)
4.ギャンブルと自分との関りを紐解く
ギャンブル屋さんの良客は、間違いなく、無知な人です。
何も学ばず、何も考えず、ゆえに何も変わらず、ただただ日々一生懸命稼いだお金を貢ぎに来てくれる人。
勝手に来て勝手に怒ったり笑ったり一喜一憂しながら、トータルで決して少なくない金銭を入金していってくれる人。
どれだけ理不尽なことを感じても、どれだけ腹を立てて帰っていっても、どれだけお金を失っていっても、数日後にはまたやってきて、お金を貢いでいってくれる人。
はい、過去の僕のことですね。
これをザ・洗脳状態といいます。信者と言ってもいいですね。
その洗脳状態になってしまう原因が、無知だから。
だからあらためて学び、情報を得て、理解し、納得してとっとと抜け出そうというのがさっきの話。
しかしですね、ギャンブル依存症の問題がこれほどまでに根深いのは、まだこれだけでは解決に至らないことが往々にしてあるからなんですよね。
なぜある程度の期間ギャンブルをやめられていても、またやってしまうのか。
なぜ自分はもう大丈夫だという状態になったにも関わらず、また手を出してしまうことがあるのか。
ここです。
ここがギャンブル依存症克服の一番難しいところ、根深い問題。そしてこの問題の神髄ともいえる、隠れた一番の難関、難所。
つまりは、ギャンブル依存症の裏ボスみたいなものです。
普段は目にも見えず、隠れています。
どこに隠れているか。
自分の深層心理ですね。
これは厄介だった。本当に。
というか、20数年を経るまで、
まったくたどり着けんかったー!!
って話。
いやあ本当に理解ができなかった。というか、理解が及ばなかった。
だから僕自身5年前に絶望的なスリップもしたし、過去にもそんなことを何度も繰り返してきた。
でもその5年前のスリップに関しては、成功のための失敗だったというのが今の僕の認識です。
おかげでやっと、本当の原因にたどり着けたのですから。
少なくとも僕にとっては必要なスリップだった。
こういったケースもあるということです。
僕がギャンブルをやってしまう本当の原因。トリガー。
僕とギャンブルとの、目に見えない接点。結ばれた赤黒い糸。長い間続いてきた悪縁。呪い。
あれほど、自分はもうギャンブルから離れられた、あれほど自分はもう大丈夫だと考えていたのに、まさに青天の霹靂(へきれき)のごとく、ふとまた手を出してしまう依存症の恐ろしさ。この問題の根深さに嫌でも気づかされた瞬間でした。
その絶望感から、もう人生を諦めてしまう人もいるという現実さえもある中で、僕はまだラッキーでした。
自分がギャンブルをしてしまう本当の本当の原因にたどり着くことができたから。
ちなみにその原因、理由とは、幼少期の家庭環境から培われた心の不安定さや自己肯定感や自尊心の欠如、さらには自己効力感の低下による現実逃避癖、完璧主義の弊害、偏ったものの考え方などなど、決して見た目には分からない、その心の奥深くの領域に、たくさんの問題を抱えていたことが分かったのです。
つまりは、やっぱり心の問題なんですよ、依存症は。
どこまで行っても、ね。
これを確信しました。
だけども、ただ単に現実逃避癖があるとか、ストレスを溜めやすい性格だからとか、人間関係が苦手だからとか、そういった問題でギャンブルに走ってしまっているという、よく書籍等で目にするようなそんな断片的な話では済まない、もっともっと根深い、そして自分だけにしか分からない問題があるということ。
それがさらに、自分でも簡単にはアクセスすることができない心の無意識の領域にあるという話になってくるわけですから、「そりゃ分からんわ!」って話なんですよ。
つまり結論として、そりゃあ多くの人の依存症問題の解決が一筋縄ではいかないはずだわって話。
自分でも分からない心の奥深い領域にある、本当の原因。本当に対処すべき、問題の核。
例えばこれに他人がどこまで踏み込み気づけるかって話にもなってくるわけです。
精神科医ならどうか。心療内科医ならどうか。
確かに心の領域の専門家ならば、一般の人よりかなり頼れるでしょう。
様々な知見やデータや経験があるでしょうからね。
でも、その人は、ギャンブル依存症者なのか
というところ。
その先生自体が、ギャンブル依存症を経験しているかといったら、それはどうでしょうか。
この辺りにも、ギャンブル依存症の克服の難しさや難儀さを伺えるような気がしています。
虐待を受けて育った人の気持ちは、同じく虐待を受けて育った人にしか分からないといわれるように、その当事者になってみないと分からない問題の領域というものはあると僕は考えています。
病気や障害がある人の場合でも同じことがいえるかもしれません。
それゆえに、GA(ギャンブラーズ・アノニマス/依存症当事者の自助グループ)に参加してみたり、あるいは専門の医療機関を頼ってみたりしても、うまく問題を特定し解決するまでに至ることができない人が少なくないということも現実的にあるのではないかと思うわけです。
要は、自分でさえもなかなか理解が及ばない心の奥深く、深層心理や潜在意識といわれる領域に、自分自身や他者がどこまで入り込み、その原因までを突きとめられるかという話。
まさにこれは運やタイミングや時期も関係してくると考えられます。
だからそういった意味で、僕はラッキーだったというわけです。
目に見える行動としては、ただただ不甲斐なく絶望的なスリップをしてしまったという話なんですが、その実は、そのスリップによって深層心理にある僕自身の答えにたどり着くことができたんですから。
このときはスリップして、悩みに悩んで、しかしながら本気で根本の原因を探しに行くということをやりました。
もう本当にこんな悔しい思いはしたくないと考えていましたからね。絶望の淵にいながらも、諦めずに本当の原因を特定することを意識しました。
なんでまたやってしまったのか。
お金が欲しかった?どうしようもなくイライラしたから?
じゃあなんでお金が欲しいと思ったの?なんでそんなにどうしようもなくイライラしたの?
そうやって、本気の本気で自問自答を繰り返していくわけです。
なんでいつもお金のことを考えているの?
なんで自分のやりたい仕事をやってお金を稼ごうとしないの?
何に恐れている?何が自分を縛り付けている?なぜできないと考えてしまう?なぜいつもそこで行動が止まる?
さらには、なぜいつもそのことになるとイライラするの?何にムカついているの?何に反発している?何から解放されたい?本当はどうしたかった?本当はどうされたかった?子供のころの自分はなんと言っている?本当の自分の気持ちは?何を望んでいる?と。
本当に一つ一つ、こうやって自分自身に問いかけていきます。何時間か、もしくは何日もかけて。
正直に、そして素直に。誰に格好つけるものでもない、自分自身との深い対話です。
ちなみにここは本来、カウンセラーや医師の仕事の領域かと思います。
自分であまり内観しすぎると若干危険な場合があります(気分がなかなか戻ってこれなくなるとかが起こり得ます)ので、自分で潜在意識にたどり着くのが難しいと感じた場合には、決して無理をせず、可能であれば専門家にアドバイスをもらうなど適切な対処をしてください。
と、いうような話をリアルにしなければならないほど、人によっては相当に根深い問題である。それが依存症の問題なんだということに、僕もここにきて本当にようやくですが理解できるようになってきたというわけです。
以前から僕は心理の分野には興味があったのですが、自分自身のこういった経緯もあって、あらためて心理やカウンセリングの勉強をするようになりました。
そうして僕が学んだことも含め、少しでもここで同じ悩みを持つ人たちと情報を共有したいという思いからこのブログを書いています。
この記事はいつもよりボリュームが多いですが、僕の実体験も含め僕が学んできたことの総括となっていますので、最後まで全力でお伝えしていきますね。
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5.ギャンブルに対する具体的な対策をする
ここで初めてギャンブルに対する具体的な対策をしていくフェーズに入ります。
ここまでの一連のプロセスを踏まず、ただただ闇雲にお金を持たないようにするとか、新たな趣味を始めるとか、そういった行動を一時的にとったところで、ほとんど続かずに元の状態の戻ってしまうという経験をあなたもしてきてはいないですか。
僕は嫌というほどその経験をしてきましたよ。
とにかくそれでは禁パチも禁スロも禁ギャンブルも続きませんでした。
自分の内面が変わっていないのに、体裁だけ変えようとしていたからですね。
何度も言いますが、依存症は心の問題ですから、表面だけ変えてもダメ。自分の内面から変えていく必要があるのです。
自身の依存症を自覚し、必要な知識を得て認識を変える。そして自分とギャンブルの関係性にまで踏み込んで深く考えていく。
ちなみにこのときに、「ギャンブルのことをあまり考えすぎるのは、さらにギャンブルを誘発してしまうのではないか」という考えもあるかもしれませんが、むしろ考え尽くしたほうがいいです。嫌と言うほど、考え尽くす。それを人生のどこかで必ずやる必要があると僕は考えています。
なぜなら、今までその「ギャンブルについて考え尽くす」ということをやらずに生きてきた結果が、現状の依存症から抜け出せないという結果であるわけですからね。
ギャンブルのことを徹底的に知ること、自分のことを徹底的に見つめること、自分とギャンブルの関連について徹底的に考え尽くすことが、結果として自己理解になり、自分の生き方を見直すことに繋がります。
そのうえで、以下のようなギャンブルに対しての具体的な対策をしていきます。
ここまでのプロセスをきちんと踏んでいることで、ある程度うまくいっていれば、今までにはないくらいに依存状態が薄れているような意識や感覚、依存症克服に対しての前向きな気持ち、そして「自分にもできそうだ」という自己効力感も高まってきていると思います。
その状況を確認したうえで、ギャンブルと自分を可能な限り遠ざける具体的な施策を打っていくというわけですね。
このときもし、「まだまだギャンブルに行きたい強い欲求がある」という状況にあるならば、もっとじっくり時間をかけてしっかり知識や学びを得ることをおすすめします。
その状態ではまだまだギャンブルに何かを期待していることが考えられるか、あるいは自分の中にある何かがまだまだ満たされておらず、その部分を埋め合わせるために、ギャンブルを求めてしまっていることが考えられますからね。
いずれにしても、それがはっきりしていない状態では、ギャンブルと自分とを完全に引き離すことが難しくなります。
ギャンブルはそういった心の隙間に入り込み、また同じ強烈な依存状態に戻すのが大好きな悪魔のような存在なんですからね。僕らにとっては。
まず、ギャンブルをやめることに1ミリの迷いもない、一切の未練も我慢もない、そのような状態に自分を持っていくことが肝心です。
脱ギャンブルに本気で取り組みだした当時の僕が、よく覚えている感情があります。
それは、
やっとギャンブルをやめられる、もう打たなくてもいいんだ、という嬉しさ
でした。
そう、当時はもう、やめたくてもやめられない状態で、本当に冗談ではなく泣きながら打っていたような状況にあったのですから。
やっと、やっと、この地獄から抜け出せると。
ギャンブルをやめることが嬉しくて、楽しくて、仕方がなかったんですよ。
あれだけやりたかったギャンブルが、しっかりと「もうやりたくない」に変わっていたというのがポイントですね。
ギャンブル自体は何も変わっていませんが、明らかに自分が変わったという証拠ですから。
あなたにも必要なのは、この心の変化なんです。
ギャンブルに対する自分の認識が変わると、感覚や行動が変わります。
その状態で、しっかりと脱ギャンブル対策をする。
それは信頼できる人にお金を管理してもらうことだったり、パチンコ店のカードを処分することであったり、小銭や電子マネーだけで生活することであったり、人間関係や付き合いを見直すことであったり、ギャンブルを想起させるアイテムを排除したり、そういった場所や道を徹底的に避けることなど。
また自分自身の行動とお金の状況を明確に把握するために収支表をつけることや、レコーディング法を継続してやっていくことも非常に効果的です。
さらには借金の整理、生活環境や職場環境の見直し、パチンコ店の自己申告プログラムへの申し込みにより自身の入店拒否を適用してもらうなど、まさにできることは全部やるというスタンスで対策していきます。
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思い切っていきましょう。人生をかけて、本気で取り組む対策です。
小手先だけではいけません。思い切って、です。
要らないもの、余計なものは捨てましょう。ついでに見栄も恥も捨てて泥臭くいきましょう。
身も心も周囲の環境も、しっかり断捨離するのです。
あなたはこれから生まれ変わるのですから。人生をやり直し、真っ当に生きていくのですから。自分の人生の質を下げるようなアイテムやコンテンツはもう要りません。
ギャンブル関連の情報誌やアプリ、動画やSNSの登録チャンネル、フォロー、そういったところまで、徹底的に排除していきましょう。気持ち良いですよ、自分の人生から穢れたものがどんどんと落ちていくようで。
そして最後に、自分の人生に本当に必要なものだけを残すのです。
僕の場合、それが家族でした。
家族との穏やかな時間、暖かい食卓、思い出作りがたくさんできる環境。
最後に残したいもの、それは自分が一番大切にしたいものです。
これからはその大事なものを守るために生きていくと、決めました。
この決断が大きい。人生のゆるぎない価値観になり得る。
欠乏感ではなく、すでに足りていたことを実感した充足感。
自分の中に一本軸ができた感覚。芯が通った感覚。だからもうふらつかないでいられるのです。
あなたの一番大事なものはなんですか?
それがギャンブルという人はまずいないはずです。
自分のこの人生において、本当に大事なものを明確にしていきましょう。
それがあなたの人生の道しるべになりますからね。
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6.ギャンブルを遠ざける習慣をつける
この段階で自分が楽しめる趣味や今までやろうとしてできていなかったことなどを始めて、良い習慣作りをしていくことが脱ギャンブルを軌道に乗せて行くためのコツです。
ギャンブルをしていたという悪習慣が、例えば運動や読書というような良習慣に置き換えられていったとしたらとても素晴らしいですよね。それだけで別人のような生き方になりますよ。
ただしここではいくつかの注意点があります。
それは、あまり自分が興味のないことや得意ではないことをあえてやらないこと。
例えば人付き合いがあまり得意ではない人が、チームでおこなうスポーツに参加してみたり、誰かの誘いに応じてあまり興味のない趣味に付き合ったりすることをなるべく避けることです。
逆に重要なポイントは、かつて自分が好きだったことを思い出してやってみることや、「いつかやってみたい」と考えていたことを思い切ってやってみるということです。
ずっと行きたかった場所に旅行してみるとか、会いたかった人に会いに行ってみるとか、観たかったアーティストのライブを観に行くとか、学びたかったことを学んでみるとかですね。あとは前から欲しかったものを思い切って買ってみるとか。不要なものでなければ、上手に物欲を満たすこともギャンブルへの欲求を遠ざけることに繋がります。
特に、かつて自分が好きだったことを思い出してやってみるというのはポイントです。
自分はギャンブルにハマる前に、何にハマっていたか、何を楽しんでいたか、何に夢中になっていたかを、静かで落ち着いた環境で思い出してみてください。
そして可能であれば、それを少しやってみる。
僕の場合はそれがゲームだったりギターだったりしましたが、やっぱりやってみるとおもしろいんですよね。気づいたらあっという間に何時間も経ってしまっているんです。
結果としてギャンブルに行く時間は過ぎ去っていきますし、良い気分転換にもなります。
そしてこのときに、「時間を無駄にした」なんて考える必要はありません。
僕たちの中で最大の無駄はギャンブルですからね。それ以外はオールOKのスタンスでいきましょう。
寝ててもOK、だらだらゲームしてもOK、マンガを読みなおしてもOK、誰かとたわいのない話をしていてもすべてOKなんですよ。
というか、そういったゆとりのある時間の使いかたこそが、本来の僕たちの人生にあるものなんですよ。
好きなことを好きなだけ楽しむ時間。何も考えずだらだらと過ごす時間。疲れたら好きなだけ休む時間。どれも人生にとって貴重な時間の過ごし方です。これこそが幸せな時間ともいいます。
そんなゆとりのある幸せな時間がギャンブルによって失われていたわけですから。そりゃ人生が切羽詰まって面白くなくなるわけですよ。
で、その人生をなんとか面白くしたいと考えて、さらにギャンブルをしちゃってたわけですからね。
なんともよくできた地獄のループじゃないですか。
その負のループから抜け出せている自分を、しっかり褒めてあげてください。
「自分、よくやってるじゃん」と。
「いろんな困難があったけど、今まで頑張って生きてきたじゃん」と。
「もう生きているだけでOKOK!」と。
ギャンブルから離れられている自分を目いっぱい褒めてあげてください。「ありのままの自分で良いんだよ」と、自分自身に許可を出してあげてください。
片意地張って、誰かと競争し続けるばかりが人生じゃないんだと、本当の自分の声を聴いてあげてください。自分を精いっぱい労(ねぎら)ってあげてください。
そういったことをゆっくり静かに考えること。これも本当に良い習慣になりますよ。
そうしているうちに「それじゃあちょっと今日は温泉でも浸かりに行くか」なんて気分にもなってくるってなもんです。
そうやって本来の楽しみ、ゆっくりした時間の使い方、正常な金銭感覚、自分のご機嫌取り、心身のいたわり、ねぎらい、そういったものの正常な感覚をゆっくりと取り戻していくこと。
これがギャンブルとの距離を遠ざける習慣作りになってきます。
また、先ほども言いましたが、外で軽く運動することや、他にも例えば健康的な料理作りを習慣にするのもいいですね。健康的な習慣を持つと気分が前向きになり、ポジティブな考えが出やすくなったり、ストレスコントロールもしやすくなりますからね。
参考までに僕の例をさらに挙げますと、音楽を聴く、映画を観る、読書などをすることで違う世界観に浸ることもよく楽しんでいますし、他にも筋トレ、健康食料理、ジョギングを合わせて健康意識とポジティブマインドと筋肉を育てることも習慣にしています。
他にも時間の無駄なんてことは一切考えずに、カラオケで大声で歌ったり、川のほとりで昼寝したりもしますし、ときには家の大掃除に一日夢中になったりもします。
とにかく今までギャンブルに費やしていた時間と気力と体力とお金を、自分の好みの趣味と習慣に目いっぱい使っているというような感覚ですね。
これも面白いもので、そういったことを何か月も続けていると、それが当たり前の感覚になってくるんですよね。これがまさに習慣が変わってきたという感覚。これがまたうれしいし楽しいんです。
ちなみにギャンブルでは本当のストレス解消はできません。
一時の高揚感がそう思わせるだけで、何よりそれが依存症の元になっていますからね。
ギャンブルは得るお金以上に失うお金が多いように、ストレスもまた解消されるよりも溜まるほうが必然的に多いわけですから。そんなことに期待することはもうやめましょう。
ギャンブルに対し、一切の期待や見返り、希望を抱かないことが肝要です。
これはギャンブルをまったくやらない人の感覚が参考になります。
あなたの周りにいる、まったくギャンブルと縁のない人を思い浮かべてみてください。
その人に向かって、「今から一緒にパチンコを打ちにいこう!」とか、「競艇場に行って舟券買おう!」とか言ったと想像してみてください。
「え・・・は?・・・いや、いかない・・・けど・・・?なんで?」
みたいな。
眉間にしわを寄せながら、そんな反応が返ってきそうではないですか?
まさにその反応ですよ。我々が向かう先は。
ギャンブルのことが全く頭にないし、なんの期待もしていない。ギャンブルをする理由が1ミリも無いし、ギャンブルに求めるものが何もない状態。言われて初めてギャンブルの存在を認知する。それでこその、この反応ですよ。素晴らしいですよね。まさにノンギャンブラーのお手本のような反応ですね。
そしてそれがギャンブルをしない、普通の人の反応なんですよ。
病気ではない、健常者の反応とでもあえて言いましょうか。自分への戒めも込めてね。
でも案じることはありません。
正しい認識を持ってギャンブルから離れ続ければ、年月とともに次第に正常な感覚へと回復していきますから。大丈夫。心配は要りません。
ギャンブルはやめても大丈夫なんです。何も悪いことは起こりません。怖がらなくていいんです。僕も含む多くの人が実証済みです。安心してやめてください。不安は要りません。
安心してギャンブルをやめて、自分らしい人生を生きたらいいのです。
遅すぎるなんてことはありません。今が自分の残りの人生で一番若いときなんですから。今ギャンブルをやめることには大いなる価値があります。僕の人生にとってもあなたの人生にとってもです。
そしてぶっちゃけギャンブルは、あなたが今すぐこの瞬間にやめると決めれば、その時点でその問題を終えることさえできるのですから。
諦めなければ必ずできます。これはそのための手順を示したロードマップなんですよ。
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7.ギャンブルのない充実した人生を実現していく
いよいよ大詰めになってきますが、最終的に僕たちが目指すのは、自分が思い描く理想の人生を生きることです。
それが人によっては大切な家族と楽しく生きることかもしれないし、理想のパートナーを見つけて幸せになることかもしれません。
あるいは自分のビジネスを成功させたり、理想の働き方やライフスタイルを確立することかもしれませんね。
いずれにしても、この質問には必ず答えられるようにしておいてください。
あなたの理想とする未来は、どんな未来ですか?
です。
よく、ギャンブルをやめたら何をしたらいいかが分からないとか、ギャンブルをやめても自分の人生の向かうべき方向が分からないという人がいます。
この感覚は僕にもよく理解できます。そしてそれゆえに自分自身がギャンブル依存症になりやすい人だったということも今ではよく理解しています。
問題なのは、人生で夢中になれるものが無いことや、実現したい未来がはっきりしていないということですね。
この状態にあることがまずい。これはそもそもギャンブルにハマる人の特徴でもあるんです。僕も含めてね。
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だからこそここでしっかり考えてもらいたいのは、これからの自分の人生をどう生きるかということです。
自分の本当の理想とする人生、実現したい未来、自分の本当の欲求、生まれた意味、使命、自己実現。
それらを明確にして、本気で取り組んでいくこと。
これが本来の僕たちの生きる人生の目的ともいえますし、自分がやりたいことなら夢中にもなれます。
そこにギャンブルの入り込む隙間など無い。そういうことなんです。
実際にやりたいことが見つかったのでギャンブルをやめられたという人も多いですが、それは自分の人生のタイミングと気持ちの切り替えがうまくはまったパターンですね。
そういった人に言わせれば、「ギャンブルをやめるなんて簡単なことだよ」「実際に簡単だったよ」となるかもしれませんが、僕たち重度の依存症者は決してそういうわけにはいかないと思いますので、しっかりと考えて答えを導き出していく必要があります。
それはあらためて自分の人生と向き合うということでもあります。
人によっては手放すものは手放すということを考える時期かもしれませんし、ずっと避けてきた人生の問題に本気で向き合うべきときなのかもしれない。
ギャンブルがそういった問題からの現実逃避としての役割を担っていたのであれば、ギャンブルの問題を解決するためには、その原因となっている問題のほうに全力で取り組む必要があることも考えられます。
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いずれにしても、自分の人生をどう生きるかをしっかり決めること。
ギャンブルなどしていても一生らちがあかないということを心から理解し、やるべきことに取り組み、向き合うべきものにきちんと向き合っていくことが大事になってきます。
取り組むことが難しい問題もあるでしょう。中にはどうやっても解決に至らないというような大きな問題もあるでしょう。
でもそれも含めて、それならそれでどうするかを決めていく。
どうにもならん問題なら、ある意味もうどうにもしなくてもいいのかもしれない。どうしたってどうにもならないんなら、これ以上悩む必要もないのかもしれない。
なにより、その問題はギャンブルをやっていれば解決するのかどうかをまずはっきりさせておいたほうがいい。
ギャンブルをやっていても解決しないのなら、少なくともあなたがやるべきことはギャンブルではないということです。
それよりもできることできないことを見極め、これからの人生で思い切ってやりたいことをやっていく。実現したいもののほうに力を注いでいく。自分が楽しいと思えるほうに舵をとっていく。そのほうが自分の人生により夢中になれるのであれば、それが正解になるかもしれない。
いずれにしても一つだけ頭に置いておかなければいけないのは、自分もいずれ〇ぬということ。
どんな人生だったとしても、いずれは終わりが来る。それだけは間違いのない事実。
だからこそもうギャンブルなんてやっている場合ではないし、できるだけやりたいことをやれる人生にしたほうがいい。そのほうが確実に夢中になれるし、結果としてギャンブルを徹底的に遠ざけることにも繋がるんですからね。
そういった意味で、あらためてギャンブルのない充実した人生を実現していくということをぜひ意識してください。
人生に打ち込めるものが見つかったとき、夢中になれるものに出会えたとき、あるいは自分の使命といえるものを見出したとき、自分の人生の向かう方向がはっきりしてくることが考えられます。
あなたが本来進むべきその方向に、間違ってもギャンブルなんてものは無いですよね。
ギャンブルはその真逆の方向にありますから。
だから人生を充実させていくことが、よりギャンブルと自分を隔てていくことに繋がるというわけですね。
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0.スリップしたときには原因を徹底的に追及する
最後は、数か月から数年といった期間ギャンブルを断てていたにもかかわらず、またギャンブルをやってしまった(スリップしてしまった)というような場合。
そんなときには本当に落ち込む気持ちも分かりますが、決してそこで諦めずに、自己分析を徹底してください。
必ずどこかに、あなたがギャンブルをしてしまう本当の原因が見え隠れしているはずです。
何がトリガーになってしまったのか、どういった感情があったのか、思い当たる原因はどれか、今までのスリップの理由と違うことはないか、自分が考えている原因を深掘りするとどういった思考や心理にたどり着くか。
そういったことをできる限り詳細に、そして深く、ゆっくり、真剣に追求していく。
僕も過去の大きなスリップの際に取り組んできたことです。
そしてそこから思いがけず、深層心理にあった本当の原因と感情がリンクして、長い間見つけられなかった僕の中の真の答えとして把握できることとなったという経緯があります。
本気のチャレンジでのスリップには、そういった原因究明のきっかけとなる可能性があるというわけです。
もちろんスリップはしないに越したことはないですが、僕のようにスリップをしたからこそ気づけたことや学べたこともあるということも覚えておいてもらいたいと思います。
失敗が成功へと結びつくまで、決して諦めないことが肝心ですね。
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おわりに
以上が【ひいや式】パチンコ/スロット/ギャンブルのやめ方完全ロードマップです。
この順序に沿ってギャンブル依存症の克服に取り組んでもらうことで、依存症からの脱却がより現実的なものになると自負しています。
実際に僕もこの通り実践してきて、結果として現在5年以上ギャンブルを断っているという状況です。
それでも、やはり一筋縄ではいかないということも味わってきました。
何度も同じところでつまずいたり、もう大丈夫だと思っていた状況が覆されたりと。そのたびに絶望感を感じてきましたが、諦めずに繰り返しチャレンジしたことでようやく脱ギャンブルが軌道に乗るようになってきたのです。
とにかく諦めないことが大事。
諦めずにやりきりましょう。
自分の人生ですからね。
本気で応援していますよ!^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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